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海外サッカー

休暇取得の問題は世界共通? 海外記者が上司に感謝を伝えた日本人サポーターに注目! 英国では「仮病」で解雇されたケースも【W杯】

THE DIGEST編集部

2022.11.30

日本代表へ声援を送るサポーターたち。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部/JMPA代表撮影)

日本代表へ声援を送るサポーターたち。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部/JMPA代表撮影)

 今回のカタール・ワールドカップ(W杯)ほど、選手以外の日本人が注目される大会はなかったのではないか。それくらい、日本人の話題が各国メデイアを賑わせている。

 日本人にとっては決して特別なことではないが、海外の人から見れば余程、衝撃を受けたのだろう。日本人サポーターの試合後のゴミ拾いに海外のインフルエンサーがスポットを当て、瞬く間にSNSで世界中にその様子が拡散され、日本人の勤勉さやマナーの良さが賞賛された。また、日本に倣って、試合後にスタジアムで清掃を行なう海外サポーターも増えてきた。

【画像】日本人サポーターが“上司”へ感謝!FIFAが公開した粋な投稿をチェック
 そして、もう一つ日本人サポーターが注目を浴びたのは、初戦のドイツ戦で、NTT東日本に勤務する男性がスタンドで掲げた「Dear My Boss, Thank you for my 2WEEK OFF!(僕の親愛なる上司へ。2週間の休暇をありがとう!)」と画用紙に綴った上司への感謝のメッセージだ。FIFAが大会の公式ツイッターアカウントで取り上げ、その後15万件の「いいね!」を獲得した。

 そして、彼の上司からは、”Please enjoy your vacation and the World Cup!From your boss.” (休暇とW杯を楽しんでね!上司より)と男性に引用リツイートがあった。このことから、休暇取得についての議論が世界中で巻き起こった。

 ニュージーランドメデイア『NZ Herald』のトーマス・バイウォーター記者もこの話題を大きく取り上げた。「年休が10日しかない日本では、休暇の交渉は難しい。企業が社員に与える休暇が少ないだけでなく、休日を利用することにも消極的なのだ。日本では最近、労働基準法が改正され、従業員に『少なくとも』年5日の有給休暇を取ることが義務づけられた。ほんの数年前までは、サッカー観戦のために2週間も休みを取るなどということは、考えられなかったことだ」と、日本における長期休暇の取得の難しさについて記載した。
 
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