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日本代表

大黒柱の“ミス”が勝利のキッカケ!? メッシが語ったアルゼンチン快勝の舞台裏「PK失敗を機に強くなったんだ」【W杯】

THE DIGEST編集部

2022.12.01

ポーランド守備陣を翻弄したメッシ。得点こそ決められなかったが、彼の存在はチームに勝利を呼び込んだ。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部/JMPA代表撮影)

ポーランド守備陣を翻弄したメッシ。得点こそ決められなかったが、彼の存在はチームに勝利を呼び込んだ。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部/JMPA代表撮影)

 世界屈指の偉才が、母国のワールドカップ(W杯)制覇に向け、歩みを進めた。

 現地時間11月30日に行なわれたカタールW杯グループステージ(C組)最終戦で、ポーランド代表と対戦したアルゼンチン代表は2-0で勝利。大会初戦でサウジアラビア代表に大金星を許し、よもやのスタートを切ったチームだったが、首位通過を果たした。

 勝てば、自動的に決勝トーナメント進出を決められたポーランド戦で、アルゼンチンは本領を発揮。序盤から圧倒的にボールを支配し、攻めに攻めた。そのなかで大黒柱のリオネル・メッシは自らがもぎ取った一大決定機を逃してしまう。39分に相手GKヴォイチェフ・シュチェスニーとの交錯で与えられたPKを、右手一本で食い止められてしまったのだ。

 もっとも、46分に23歳のアレクシス・マク・アリステル、67分に22歳のフリアン・アルバレスと、いずれもW杯初出場の若手が躍動。大エースの“ミス”を補った。地元紙『Clarin』も「この二人がフィールドにいたことで、チームは形を崩さなかった。そしてメッシもお膳立てをする“裏方”としての役割に奔走した」と振り返っている。
 
 試合後、メッシは「自分のPK失敗は悔しかった。でも、あの失敗を機にチームは強くなったんだ」と強調。そのうえで、チームの成長を訴えた。

「最初のゴールが決まったら試合の流れが変わるとわかっていた。先に点を取れれば、勝てると確信していたよ。このチームは誰がプレーすることになってもそれぞれが何をするべきかわかっているんだ。このグループリーグで最悪のスタートを切った時から、僕は『気楽に行こう。試合は続くんだ』と話してきた。そして今日のような完璧な試合を見せられるにいたったんだ」

 代表の長年の悩みだった「エース次第」というひ弱さの解消を、若手の目に見える結果で証明したアルゼンチン。現地時間12月3日の決勝トーナメント1回戦では、アジアの雄であるオーストラリアと対峙する。

構成●THE DIGEST編集部
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