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海外サッカー

「世界の人々が苦しんでる」大会ファン宿泊施設に非難は止まず。英紙は提供される朝食を「悲劇的」と嘆き【W杯】

THE DIGEST編集部

2022.12.01

ファンのための施設として建設された「ファンビレッジ」。しかし、その利用者たちからは不満の声が続出している。(C)Getty Images

ファンのための施設として建設された「ファンビレッジ」。しかし、その利用者たちからは不満の声が続出している。(C)Getty Images

 史上初の中東開催となったカタール・ワールドカップ(W杯)。各グループステージ最終戦となる第3戦目が始まり、決勝トーナメント進出の行方を巡って、各国サポーターの熱狂度は増している。

 そうした熱戦が連日繰り広げられるなかで、ファンにも休息は必要不可欠。しかし、一部の人々は嘆かざるを得ない状況にあるようだ。それは「ファンビレッジ」の利用者たちである。

 同施設は、各国のファン向けに用意された宿泊施設だ。テント型やコンテナ型で建設された小型の建物が大量設置された場所が国内に8か所あり、世界各国から訪れるファンが利用している。

 1泊2~3万円と中心街のホテルに比べて比較的値段が安いうえに、各国ファンとの交流も楽しめると前評判は決して悪くなかった「ファンビレッジ」。だが、いざ開幕して利用者が増え始めると、ありとあらゆる問題が噴出。とても金額に見合った施設ではないと、不満の声が上がっているのだ。

 連日のようにファンビレッジの“惨状”を伝えている英紙『The Sun』は、各会場でオーバーブッキングが多発しており、8時間以上もチェックインを待たされる人々がいるとレポート。さらに同紙が取材したアメリカ人の男性利用者が漏らした怒りの声を伝えている。
 
「チェックインにほぼ丸一日かかったうえに、出てくる食事はまともじゃない。これは怒るしかないし、オフィシャルに強盗をされたような感覚だ。僕は2日間利用しているけど、部屋は一度も掃除されないし、清潔なタオルもどこにも用意されてない。カスタマーサービスなんてあったもんじゃない。世界中のファンがこれだけ不適切な管理を訴えて、苦しんでいる。それなのに一向に良くならないなんて最悪だ」

 また、同紙は約3万円の施設利用のパッケージに含まれている朝食にも注目。「ボックスには、サンドイッチ、リンゴ、“ジャガイモのような”マフィン、そしてドーナッツが写っている」と伝えたうえで、「これが175ポンドもする施設費用の一部だと考えてくれ。まさに悲劇的な状態であり、これはホテルなどではなく避難キャンプだ」と皮肉を記した。

 現時点で同施設の建設を取り仕切ったカタール最高委員会は公式声明において、「一部の施設は利用者に向けて宣伝された施設内容の基準を満たしていない。これらの施設は我々の管理外の団体によって運営されている。しかし、我々は依然として最優先事項で改善に取り組んでいる」と発表してはいる。

 しかし、ファンビレッジの環境は一向に良くなってはおらず。むしろ日に日に悪化の一途を辿っているようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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