サムライが無敵艦隊を沈めた。現地時間12月１日22時（日本時間12月２日午前４時）キックオフとなったサッカーのカタール・ワールドカップ（Ｗ杯）グループステージＥ組の最終戦で、日本代表はスペイン代表と対戦した。
 
　前半11分スペインに先制ゴールを許した日本だったが、後半に入ると48分に堂安律、51分に田中碧が連続ゴールを奪い逆転に成功。終盤はスペインの猛攻に遭うが、守備陣を中心に踏ん張り歓喜のタイムアップ。日本が2-1でスペインを下し、グループＥ組首位で決勝トーナメント進出を決めた。

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　またしてもジャイアントキリングをやってのけ、世界に衝撃を与えた日本。この快進撃を海外メディアも速報で大々的に伝えている。米スポーツ専門チャンネル『ESPN』は、「日本がスペインに２対１で勝利し、両チームがＷ杯のベスト16に進出」と報じ、「日本は、後半に見事な逆転劇を演じてスペインを2-1で下し、Ｗ杯ノックアウトステージのグループリーグ１位を決めた」と伝えた。

　同メディアは、「スペインは、アルバロ・モラタが早々11分にヘディングで先制し、前半をほぼ80％のポゼッション率で終え、完全に主導権を握ったかに見えた」と前半は完全なスペインペースだったことを伝える。続けて、「勝ち進むためには少なくとも引き分けが必要だった日本は、後半の開始早々から息を吹き返し、最初の6分間で2ゴールを挙げた。48分にリツ・ドウアンがペナルティエリアの外から先制点を決めた」と堂安の豪快な同点ゴールを振り返った。

　そして、日本が逆転ゴールを奪った場面については、「スペインが思いがけない状況に動揺しているなか、日本は物議を醸す状況下でリードを奪った」と指摘。「カオル・ミトマが切り返し、アオ・タナカが至近距離からシュートを放つという場面で、ボールがゴールラインを割ったように見えた。しかし、VARによる検証の結果ゴールは認められ、グループリーグの様相を一変させることになった」と両チームの運命を分けたゴールだったと綴った。
  　最後に同メディアは、「グループリーグのもう1試合、コスタリカがドイツに勝てば、スペインは敗退することになっていた。しかし、ドイツが勝利したことで、スペインは日本戦で同点弾をあげることができなかったものの、決勝トーナメント進出を決めた」とスペインもグループステージ敗退の危機的状況だったことを付け加えた。グループEのもう１試合、ドイツ対コスタリカは4-2でW杯４度優勝のドイツが意地の勝利を見せた。

“絶対に負けられない戦い”で勝点３を獲得したサムライブルー。W杯２大会連続の決勝トーナメント進出は日本サッカー史上初だ。しかも、Ｗ杯優勝国のスペインとドイツから勝利を挙げて、“死の組”と呼ばれたグループステージを１位で突破した事実は非常に価値があると言っていい。

　日本は現地５日の決勝トーナメントでグループF２位のクロアチアと対戦が決定。クロアチアは前回大会で準優勝しており、2018年バロンドール受賞のルカ・モドリッチを擁する屈指の強豪国だ。

　グループステージという第一関門を突破した日本。決勝トーナメントでも再び強豪国をなぎ倒すのか。悲願のベスト８進出、そして“まだ見ぬ景色”へ突き進む。

構成●THE DIGEST編集部

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