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日本代表

「日本は幸運だったと言うしかない」元ドイツ代表OBが“三笘の1ミリ”に持論! VARには「多くを失った」と不満【W杯】

THE DIGEST編集部

2022.12.03

本当に「見る角度によって」意見が異なる三笘のワンプレー。彼のスペイン撃破のお膳立てには、いまださまざまな声が寄せられている。(C)Getty Images

本当に「見る角度によって」意見が異なる三笘のワンプレー。彼のスペイン撃破のお膳立てには、いまださまざまな声が寄せられている。(C)Getty Images

 サムライブルーの快挙に、世界での反響が続いている。

 現地時間12月1日、日本代表はカタール・ワールドカップのグループE最終戦でスペイン代表と対戦して2-1の逆転勝利。初戦のドイツ戦に続く番狂わせで、2勝1敗として勝点を6に伸ばし、首位で2大会連続の決勝トーナメント進出を決めた。
【画像】物議を醸した三笘薫のクロスシーン!元イングランド代表がラインを割っていたと疑問を呈する場面の画像

 日本のみならず、各国でも大々的に報じられたこの試合で物議を醸したのが、森保ジャパンの2点目だ。

 ゴールラインを割ったかどうかの微妙なところで三笘薫が左足で中央へ折り返し、ゴール前に駆け込んだ田中碧が逆転ゴールを決めた場面である。VARで検証された結果、真上からの映像によってボールはわずかにラインに触れていたためにゴールと判定された。

 接地面がラインを越えていても、ボール自体が空間上の線にかかっていれば、ルール上はインプレーとなる。そのため、「本当に1ミリでも中に入っていればいいなと思った」という三笘のクロスシーンは正当なインプレ―内のパフォーマンスだったと言える。しかし、主に海外のSNSユーザーたちは「見る角度によって違う判定になっていたはずだ」とラインを越えている横からの画像に対して批判が集中した。

 日本とスペイン、そして両国が引き分けだった場合には決勝トーナメント進出の可能性があったドイツの運命をも変えた“三笘の1ミリ”。それだけに同代表のレジェンドOBは黙っていなかった。
 
 元ドイツ代表MFのディートマー・ハマン氏は、アイルランドの国営放送局『RTE』の中継にゲスト解説として登場。まず、母国代表の結果について「スタッフたちは責任転嫁をしているようにしか見えない。フリック(監督)を続投させるのは不可能だと思う」と吐露。続けざまに「私はボールが外にあったと思う」と、波紋を広げたプレーへの持論を口にした。

「今日みたいなプレーは私がVAR判定を理解できない理由のひとつだ。本当にあの映像(真上からハイライト)だけで、ビデオアシスタントレフェリーたちはボールがインプレーだと判断したのか? それも100%の確信をもってか? 私はあれだけでは確信が持てない」

 さらに「この3試合を通して、日本は幸運に恵まれていたと言わざるを得ない。今日もボールは出すべきだった」と訴えたハマン氏は、VARについて「何かしらの大きな改善が必要なはずなんだ。私は5年前ぐらいに導入されて以来、『うまくいくはずがない』と言ってきた。フットボールはあのシステムからはほとんど何も得られず、多くを失った」と嘆いた。

 歯に衣着せぬ解説で人気を博しているハマン氏。母国代表の敗退というショックもあり、判定にはいまだ納得できていないようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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