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日本代表

W杯冬季開催の余波で過密日程が顕著に!? 久保建英のみ招集のソシエダも「EURO2024まで苦しむ」とバスク紙が警告

THE DIGEST編集部

2022.12.09

日本代表としてW杯に臨んだ久保建英。再来年にはアジア杯への参加によって離脱も想定される。(C) Getty Images

日本代表としてW杯に臨んだ久保建英。再来年にはアジア杯への参加によって離脱も想定される。(C) Getty Images

 カタール・ワールドカップ(W杯)は、前例のない11~12月での開催ということで、欧州などのような秋春制のリーグ戦は長期の中断を強いられ、大会閉幕後に再開されるという、前例のない形で進行することになる。

 ドイツ・ブンデスリーガは来年1月21日再開と比較的余裕があるが、現地時間11月11日(第14節)を最後に中断となっているスペインのラ・リーガの再開はW杯決勝戦(12月18日)から2週間も経たない12月30日に予定されている。

【動画】久保建英が1得点・1アシストの大活躍を見せたジローナ戦をチェック
 バスクの日刊紙『noticias de Gipuzkoa』は、地元クラブであるレアル・ソシエダを例に挙げ、カタールW杯が大会後のクラブシーンのカレンダーにいかなる影響を与えるかを検証。今大会が通常よりもタイトなスケジュールで行なわれているとはいえ、これによってラ・リーガの最終節が例年より2週間遅い6月4日になることで、まず来夏のオフに最初の“混乱”がもたらされると指摘した。

 今回のW杯に関しては、幸か不幸かソシエダは唯一、久保建英だけが招集されただけであり、今冬に関しては影響が少なくて済むものの、シーズン後にはUEFAネーションズ・リーグ(スペイン代表は6月14日からの決勝ラウンド進出)、EURO2024予選(6月16日~)、U-21欧州選手権(6月21日~)がそれぞれ行なわれるため、これら公式戦に9人前後の選手が参加する可能性があり、また代表ウィークということでさらに招集人数は増えそうだという。

 これらのイベントによって夏の休養期間が割かれる分、来季に向けてのクラブのスタートを遅らせることも考えたいところだが、ここで2年先に目を向ける必要がある。2024年の夏は、ドイツでEURO2024が6月14日から1か月間開催されることが決定しており、そのためにリーガは5月中には終了している必要があり、逆算すれば2023-24シーズンに向けての準備は2023年7月の初めにはスタートしなければならない。

 ただでさえ短い夏休みを強いられる状況で、その前のシーズン(2022-23)の日程を動かすことは難しい。ちなみに来季以降は、欧州カップ戦は12月までグループステージが、そして翌年2月からノックアウトステージが行なわれるという通常の日程に戻り、代表ウィークも9、10、11月、翌年3月に組み込まれることでリーグは中断となる。
 
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