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海外サッカー

「疑問を抱いた」マンU時代が分岐点に――。33歳、香川真司の“現状”を独メディア悲観「これ以上に落ちようがない」

THE DIGEST編集部

2023.01.09

ドルトムントからマンチェスター・Uとステップアップしていった香川。そのキャリアは華々しいものだったが……。(C)STVV

ドルトムントからマンチェスター・Uとステップアップしていった香川。そのキャリアは華々しいものだったが……。(C)STVV

 かつて日本代表の10番を背負った“ベテラン”がクローズアップされた。

 現地1月8日、ドイツ・メディア『Der Westen』は、ベルギー1部シント=トロイデンでプレーする香川真司を特集。怪我もあって満足のいくプレーができていない現状を「苦いキャリアの終わりが迫っている」とネガティブに論じている。
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 現在33歳の香川。彼が2010年の夏にセレッソ大阪から飛び立って始まったヨーロッパでのキャリアは当初、輝かしいものがあった。闘将ユルゲン・クロップ(現リバプール監督)の薫陶を受けたドルトムント時代にはブンデスリーガ連覇を経験するなどチームに欠かせないレギュラーとして活躍。さらに2012年の夏にはマンチェスター・ユナイテッドへ移籍し、1年目からプレミアリーグ制覇を経験するなど順調にステップアップしていた。

 もっとも、マンチェスターでの2年目に彼のキャリアは暗転する。レッドデビルズで27年の監督生活を送った百戦錬磨の名将アレックス・ファーガソンが退任すると、デビッド・モイーズ(現ウェストハム監督)が就任。フィジカル能力を重視するスコットランド人監督の下で香川は出場機会が限定されていき、存在感は希薄なものになっていった。

 そして、「ドルトムント時代のように自信はなかった。イングランドへの適応はずっと簡単じゃなかった。疑問を抱くこともあった」(ベルギー・メディア『De Morgen』での本人談)という香川は2014年8月にドルトムントに復帰。DFBポカールの優勝に貢献するなど一時的な復活を果たすも、怪我もあってクロップ退任後の過渡期にあったチーム内での競争で後れを取り、徐々に出番を失うと、2018-19シーズンに就任したルシアン・ファブレ監督の構想外となって退団を決意した。
 
 その後はトルコの名門ベシクタシュ、スペイン2部のサラゴサ、ギリシャ1部のPAOKでプレーした香川は、Jリーグ復帰も囁かれるなかで昨年1月にシント=トロイデンに加入。主にスタメンとして抜擢されていたが、昨年11月に慢性的な痛みを抱えていた足の手術を受け、戦線離脱を余儀なくされている。

 そのキャリアにおいて岐路に立たされているのは間違いない。そんな香川の現状を「どん底にある」とした『Der Westen』は、「かつてはスタジアム全体が彼の名前を唱えた。ボルシア・ドルトムントのレジェンドであるシンジ・カガワは、何年も前からキャリアの階段を転げ落ちるように落ちている」と指摘。そして、「マンチェスターへの移籍がひとつの区切りになった。夢は砕け散り、キャリアは下降線をたどるばかりだった」と嘆き、3月に34歳になる日本人戦士の今後を次のようにまとめた。

「もうカガワのキャリアはこれ以上に落ちようがないところまできている。まもなく34歳になるが、自身のキャリアを救うための6度目の挑戦が行なわれるかは疑問だ。むしろ華々しいキャリアは悲劇的な終わりを迎えようとしている」

 新年早々にシント=トロイデンでのトレーニングを再開させた香川。彼はいかなる形で選手人生を締めくくるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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