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日本代表

三笘薫のドリブル突破はなぜ封じられ始めたのか? 相手の徹底マークだけではない原因… 現地メディアがブライトンの戦術から探る

THE DIGEST編集部

2023.02.21

公式戦でのゴール連発で、三笘への敵のマークも厳しくなってきている。(C) Getty Images

公式戦でのゴール連発で、三笘への敵のマークも厳しくなってきている。(C) Getty Images

 プレミアリーグ第21節のレスター戦を皮切りに、公式戦3試合連続で素晴らしいゴールを挙げてチームの快進撃に大貢献したことで、世界最高峰リーグでちょっとしたブームをすら巻き起こした感のある三笘薫だが、これによって対戦チームからは徹底したマークを受けることとなった。

【動画】徹底マークのなかでも切り裂く! 敗れるもフルアム戦でも魅せた三笘薫の鮮やかな切り返し!
 23節クリスタル・パレス戦で二重のマークによって縦への突破を封じられると、先週末のフルアム戦でも策を講じたアウェーチームに良さを消されることになった日本代表アタッカーについては、ブライトンの地元紙『The Argus』は10点満点の採点でチーム最低タイの「6」を与え、「彼のプレーのハイライトは、おそらく序盤に見せたソリー・マーチへの寸分の狂いもない斜めのパスだった。(マーカーの)ケニー・テテ相手には、あまりうまくプレーしかできなかった」とネガティブに評している。

 一方、ブライトンのクラブ専門サイト『WE ARE BRIGHTON.COM』は、「(フルアムの)マルコ・シウバ監督は“宿題”をこなし、1週間前のパトリック・ヴィエラ監督(クリスタル・パレス)と同様、三笘をダブルマークして試合から除外してみせた。そのおかげで、フルアムの右SBテテは、今季ここまでに見られた三笘に対する守備では、最高の仕事を果たした」と綴り、この試合の採点「6.17」が今季の三笘の最低点だったことを紹介した。

 また同メディアは、「ダニー・ウェルベックが負傷し、デニス・ウンダフがまだ馴染んでいない中、ブライトンのストライカーは18歳のエバン・ファーガソンに依存している。それでも、マーチと三笘が好調の場合、それは大きな問題ではなかったが、対戦相手がこの両翼選手をダブルマークで封じ、シュートポジションに入るのを妨げた時、ブライトンは他のゴールへの道を見つける必要があることを理解した」とも指摘している。

 国際的なスポーツ専門サイト『VAVEL』のスペイン版も、「1月はアルビオンにとって非常に良い月であり、5試合中4勝を挙げた。しかしピッチ外では、さらに多くのことを行なう必要があることが、このフルアム戦で明らかになった」と報じ、ペルビス・エストゥピニャンが負傷した左SBの層の薄さに言及した他、創造性に長けたアダム・ララーナが戦線離脱したことの大きさを強調。冬の移籍市場でこれらのポジションの補強を行なうべきであったと主張した。
 
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