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海外サッカー

「新しい犠牲者を選んだ」三笘薫、敵DF翻弄からの絶妙アシストに賛辞! クラブ史に残る一戦で高評価の一方、連続逸機には厳しい指摘も

THE DIGEST編集部

2023.05.23

サウサンプトン戦で今季5アシスト目をマークした三笘。逸機が惜しまれた。(C) Getty Images

サウサンプトン戦で今季5アシスト目をマークした三笘。逸機が惜しまれた。(C) Getty Images

 現地時間5月21日に行なわれたプレミアリーグ第37節で、ブライトンは3-1でサウサンプトンを下し、7位以内が確定したことで、クラブ史上初の欧州カップ戦出場を決めた。

【動画】三笘薫、サウサンプトン戦で“贅沢な”アシスト!
 最下位で降格が決定しているチームを本拠地アメックス・スタジアムに迎えたブライトンは、29分にエバン・ファーガソンのパワフルなシュートで先制すると、このアイルランド代表FWが40分にもカウンターから三笘薫のピンポイントクロスを受けて加点。58分にCKから1点を返されるも、69分にパスカル・グロスがCKのクリアボールをフリーで拾い、個人技からポストと相手GKの間を射抜いてダメを押した。

 クラブ史においても重要な勝利を飾ったこの一戦、シーズンを通して素晴らしい活躍を披露してきた三笘は、前述の通りファーガソンの決勝点をアシスト。自陣でロメオ・ラビアへのパスをカットしてドリブルを開始し、ラビアとのフィジカル勝負にも勝って左サイドを抜け出すと、並走するファーガソンに右足のアウトサイドで丁寧なグラウンダーのパスを提供してみせた。

 序盤はクリアボールを拾ってのシュートが枠をわずかに外れ、さらに相手GKのパスミスを奪ってから1対1で放った浮き球のシュートが左ポストを叩くなど、連続して先制機を逃してしまったが、その後は縦への突破や惜しいシュート、的確なパスなどで見せ場を創った彼は、試合後にSNSで「1つの目標を達成出来て嬉しく思います。あと2試合。最後まで頑張ります(原文抜粋)」と欧州カップ出場決定を喜び、また20日に26歳になったことにも触れて意気込みを示している。

 クラブはSNSや公式サイトで、ファーガソンをアシストした場面について「カオルが左サイドでラビアを打ち破り、見事なクロスを流し込んだ」「今季ブレイクしたスター選手2人による、贅沢なアシストとフィニッシュ」と記述。またプレミアリーグ公式サイトは、このゴールを「ハーフタイム5分前、自陣からの三笘の印象的なランの後、今季リーグに10代選手の中で最も多くのゴールを決めている18歳が2点目を決めた」と伝えた。

 現地メディアの報道を見ると、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』は序盤の逸機を重視し、「日本のウィンガーは輝かしい2つのチャンスをモノにし損なった」として10点満点の採点ではチーム単独最低となる「6」という厳しい評価に……。英国公共放送『BBC』も最初のチャンスについて「先制ゴールを決めるべきだった」と指摘したが、こちらは2点目のアシストにも言及して「元気いっぱいの三笘がラビアの挑戦を振り切った」と綴り、視聴者による採点ではチーム3番目となる「7.74」が与えられている。

 続いて日刊紙『The Guardian』は、ファーガソンのゴールに言及する上で「2点目は、熟練した三笘のクロスによるものだった」と報道。また、『Times』紙は「(2点目について)称賛の声は、左サイドを駆け上がってラビアを打ち負かし、右足アウトサイドでファーガソンにクロスを上げた、素晴らしい三笘に対して正しく向けられた」と、日本人選手の貢献を高く評した。
 
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