またしても劇的な勝利だった。アジアカップ準々決勝でオーストラリアと対戦した韓国は、42分にクレイグ・グッドウィンにゴールを許したが、試合終了間際の90＋６分にファン・ヒチャンのPKで同点に。延長前半の104分にはソン・フンミンが直接FKを決めて２ー１と逆転勝利を収めて、準決勝に進出した。

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　殊勲者はソン・フンミンだ。終了間際のPKは、ドリブルでペナルティーエリアに侵入したソン・フンミンが倒されて得たもの。104分にはジャンプする壁の上を超えて、ゴール左に直接FKを突き刺した。
  　ソン・フンミンにはこの一戦に期するものがあった。韓国は2015年大会の決勝でオーストラリアと戦い、延長戦の末に１ー２で敗退。その試合に出場していた当時22歳のソン・フンミンは敗れた後にピッチに倒れ込み、両手で顔を覆って号泣した。『朝鮮日報』によると、「僕たちはまだ若く、学ぶことが多い。経験を積んで次の試合に備えたい」と語ったという。

　それから９年後、韓国はアジアカップでオーストラリアと対戦。そして延長戦の末に勝利を挙げた。「９年前と同じ延長戦。しかし結末は違った。ソン・フンミンがあの時の涙を返した」と同紙は熱意を持って報じた。ソン・フンミンの活躍で準決勝に進出した韓国は、２月６日にヨルダンと対戦する。

構成●THE DIGEST編集部

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