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海外サッカー

「特性に合わないシステムに押し込まれ…」パレスでまだ本領発揮といかない鎌田大地に現地メディアが示す見解と解決策は!?

THE DIGEST編集部

2024.09.26

クリスタル・パレス移籍後、プレミアリーグの全5試合に出場している鎌田。(C)Getty Images

クリスタル・パレス移籍後、プレミアリーグの全5試合に出場している鎌田。(C)Getty Images

 クリスタル・パレスはプレミアリーグ第5節を終えた段階で、3分け2敗と白星がなく、20チーム中の16位に沈んでいる。

 昨季途中からオリバー・グラスナーが監督に就任し、シーズン最後の7戦で6勝を挙げて10位まで浮上した南ロンドンのクラブは、今季も大きな期待を懸けられていたが、前述の通りにスタートダッシュに失敗。クラブ専門サイトの『tpw』は、「パレスは平坦で、刺激がなく、統一感に欠け、今年4月から5月にかけて見られた、流れるような攻撃サッカーは今や遠い記憶となっている」と厳しく現状を伝え、以下のように続けた。

「敗北は常に失望を伴うものだが、開幕戦でブレントフォードに敗れた時は、まだ移籍市場が2週間ほど開いていたこともあり、ファンには一時的な不調に過ぎないという希望があった。しかしそれから4週間が経ち、開幕戦で見られたパレスのちぐはぐで不均衡なパフォーマンスは、その後の試合でも何らかの形で表われ続けている」
 
 さらに、「今季ここまでのパレスはまとまりがなく、動きも遅く、ピッチを素早く前進することができずにいる。攻撃は停滞しており、創造性の欠如が明らかに問題となっている」と酷評する同メディアは、「この背後にある単純な理由は、純粋に選手の陣容の問題である。パレスはクラブ史上最も偉大で創造性に富んだ選手のひとりであるミカエル・オリーズ(→バイエルン)を失い、直接的な後釜を見つけることができなかった」と指摘する。

「パレス首脳陣は、グラスナー監督の3-4-3システムにおいて、このフランス代表選手のように攻撃的MFとしてプレーできる、創造力に富んだ左利きのサイドプレーヤーを獲得する代わりに、彼が残した数字上の成果を補うことを優先した。技術力の高いMFの鎌田大地、運動能力が高く万能なウイングのイスマイラ・サール、そして、決定力のあるFWのエディ・ヌケティアを獲得することで、オリーズが見せていた攻撃面の影響力を再現できると考えた」

 こうしたクラブの思惑に反し、実際は「計画通りに機能している兆候はほとんど見られなかった。選手たちがシステムに完全に適合していないため、チームの攻撃はバラバラに見える状況が続いている」と評価。そして、「鎌田はオリーズが担った役割の他、パレスのダブルピボットのさらに後ろでプレー。技術的な能力の片鱗は見せているものの、オリーズが頻繁に生み出していたレベルの創造性と同様のものを発揮するのに苦労している」と、今夏イタリアから到来した日本人選手についても言及している。
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