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海外サッカー

「積極的な仕掛け」「鋭い切れ味」 ベティス戦の久保建英に現地メディアが賛辞! 一方で「後半は苦戦を強いられた」とネガティブな見解も

THE DIGEST編集部

2024.12.03

ベティス戦にフル出場した久保。(C)Getty Images

ベティス戦にフル出場した久保。(C)Getty Images

 現地時間12月1日に行なわれたラ・リーガ第15節で、レアル・ソシエダはベティスを2-0で下した。

 本拠地レアレ・アレナでの一戦、14分にベティスDFディエゴ・ジョレンテがクロスを自陣ゴールに押し込むオウンゴールで先制点を奪ったラ・レアルは、31分にはミケル・オジャルサバルが久保建英との連係から突破を試みて倒され、獲得したPKを自ら決めて加点。この前半のリードを最後まで維持して今季6勝目を挙げている。

 久保はフル出場を果たし、スタッツではボールタッチ53回、パス23回(成功18回)、ドリブル6回(成功3回)、空中戦1回(勝利)、タックル5回(成功5回)、インターセプト1回、ボールロスト1回、ファウル2回を記録するなど、攻守で奮闘して勝利に貢献を果たした。

 現地メディアはソシエダで通算100得点目の大台に達したオジャルサバルにより多くのスポットライトを当てて称賛しているが、マドリードのスポーツ紙『MARCA』は3点満点の採点でこの偉大なキャプテンを上回る最高タイの「2」を背番号14に付与。『as』紙も同様の採点としている。

 一方、バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は「日本人選手は積極的なスタートを切り、アイデアを出しながら、突破を試みた。しかし、相手の激しいマークを受け、普段のようなプレーを多く成功させることはできず。それでも彼は、90分間ピッチに立ち続けた」とネガティブに寸評を綴り、このところの好調ぶりが見られなかったことを「中断」という言葉で表現した。
 
 ソシエダの地元であるバスクの日刊紙『noticias de Gipuzkoa』は、前半は2ゴールを挙げたにもかかわらず、創出したチャンスは少なく、「効率的という言葉に尽きる」と表現したが、その中で「唯一、久保が仕掛けた際に刺激的な場面があった」と、彼が違いを生み出したことを伝えている。

 ただ個別評価においては、「試合を通じていつも通り挑戦を続け、鋭い切れ味を見せていたが、今回はこれまでほどには試合の流れを変えるような存在感は発揮できずに終わった」と厳しめに振り返り、10点満点の採点では及第点の「6」が与えられた。

 サッカー専門『El Desmarque』は、「序盤は久保と(ベティスのFWヴィトール・ロッキ)が両チームで最も相手にとっての脅威になる選手だった」と評し、採点はこちらも「6」で、「前半は攻撃面で最も積極的に仕掛けていた選手であり、守備の仕事でも貢献していたが、後半になるとチーム全体の動きが重く感じられる中で、彼も苦戦を強いられた」と、時間の経過とともにパフォーマンスが低下していったことを強調している。

 最後に、敗れたベティスの地元であるセビージャの日刊紙『Diario de Sevilla』は、久保と対面した右SBのロマン・ペローを「非常に動きのある久保に常に翻弄され、オジャルサバルへのPKの場面では新時代のフットボールの犠牲者となった。彼は現時点で、ラ・リーガのレベルに達していないと言えよう」と酷評した。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】久保建英、フル出場で勝利に貢献! ベティス戦ハイライト
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