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海外サッカー

バルサが優先する「左ウイング補強」、監督&SDの本命はルイス・ディアス! 現地メディアからはニコ・ウィリアムス再評価の声

下村正幸

2025.06.11

バルサ行きが噂されるルイス・ディアス(左)とニコ・ウィリアムス(右)。(C)Getty Images

バルサ行きが噂されるルイス・ディアス(左)とニコ・ウィリアムス(右)。(C)Getty Images

 今夏にバルセロナが最も注力したい補強ポイントは「左ウイング」だ。

 最近はマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンを主人公にしたGK補強の話題が注目を集めていたが、これはジョアン・ラポルタ会長主導の“市場のチャンス”に基づく動きであり、実際の優先順位は異なる。

 スポーツディレクターのデコとハンジ・フリック監督の両者が最優先と位置づけているのが左ウイングの補強であり、その理想像も一致している。求められるのは、サイドからの仕掛けが得意でありながら、センターフォワード(CF)としてもプレー可能なユーティリティー性と、フリックが重視する守備への献身性を併せ持つ選手だ。

 今季は主にラフィーニャが左ウイングを務めたが、過密スケジュールを考慮し、新たな人材の確保をめざしている。バルセロナ寄りの地元紙『SPORT』によると、デコSDとフリック監督がターゲットとしているのは、ルイス・ディアス(リバプール)とマーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・ユナイテッド)だという。

 フリージャーナリストのリカルド・トルケマダ氏は、なかでも有力だとされるルイス・ディアスの魅力をこう語る。

「本職の左ウイングに加え、リバプールではCFとしても機能している。ヤマルの理想的なパートナーとなり得る資質があり、タイミングに合わせた裏への抜け出し、プレス耐性、そして高い守備意識を備えている。短期的に見たら理想的な補強と言えるだろう」

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 一方、過去に何度か候補に挙がったラファエウ・レオン(ミラン)は、「プレーが個人主義的で守備の献身性に欠ける」としてリストから外れた。また、昨夏の第一候補だったニコ・ウィリアムス(アスレティック)は本人が残留を選択したことでバルサは撤退。ラポルタ会長は「バルサ行きの列車はもう通り過ぎた」と周囲に漏らしているという。

 とはいえ、ニコへの評価は依然として高い。『SPORT』のディダク・ペイレ記者はこう語る。

「22歳と若く、契約解除金は6000万ユーロ(約99億円)。古典的な突破型ウイングで、右左両サイドに対応でき、ラ・リーガ経験も豊富。現在のバルサにウイングのスペシャリストと呼べるのは、ラミン・ヤマル以外にいない。スペイン代表ではそのヤマルやペドリ、ダニ・オルモらとの連携も良好だけに、即戦力としては他の選択肢を上回る」

 ちなみに『SPORT』によると、リバプールが求める移籍金は、8500万ユーロ(約140億円)。一方、ユナイテッドは、ラッシュフォードに対して4000万ユーロ(約66億円)を要求しているという。現在の年齢は前者が28歳、後者は27歳だ。

 ニコ・ウィリアムスはCFの適性こそないが、将来的な投資としても有望視されており、今なお獲得を望む声は根強い。UEFAネーションズリーグ準決勝のフランス戦でも、バルサの主力選手たちとの相性の良さを改めて証明している。

文●下村正幸

【動画】ルイス・ディアスがW杯予選でスーパーゴール! (3:44~)16節アルゼンチン戦ハイライト
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