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大谷翔平、復帰後最多5回途中7Kも4失点 ドジャースは8回に逆転されエンジェルス戦屈辱の連続スイープ…4連敗でリーグ西地区首位陥落

THE DIGEST編集部

2025.08.14

大谷は復帰後最多5回を投げたが4失点で途中降板。打者では1安打も3三振を喫した。(C)Getty Images

大谷は復帰後最多5回を投げたが4失点で途中降板。打者では1安打も3三振を喫した。(C)Getty Images

 投打の歯車が嚙み合わない。

 現地8月13日、ロサンゼルス・ドジャースはロサンゼルス・エンジェルスとのフリーウェイシリーズ最終戦を5対6で逆転負け。同カード屈辱の6連敗を喫した。1番・投手兼指名打者として先発出場した大谷は復帰後最多となる80球で4回1/3を投げて5安打7奪三振、無四球4失点。打っては4打数1安打も3三振の結果だった。

 初回、大谷はフルカウントから外角寄りのチェンジアップを右翼線に運び俊足を飛ばして一気に三塁にまで到達した。このあとムーキー・ベッツが三遊間を抜く適時打で大谷は先制のホームを踏んだ。さらに1死後には4番ウィル・スミスの左越え15号2ランで追加点を挙げた。

 いきなり3点の援護をもらった大谷はその裏、7年間過ごした古巣エンジェ・スタジアム・オブ・アナハイムのマウンドに帰還。ドジャースの背番号17に敵地ファンからは拍手が上がった。

 先頭のザック・ネトをスライダーで空振り三振に斬って取り、続くノーラン・シャヌエルを二ゴロ。簡単に2アウトを奪い、3番のマイク・トラウトを迎える。2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝以来、メジャーでは初対戦となる盟友との第1打席は5球連続158キロ前後のストレート勝負。全球ストレートかと思いきや、6球目は内角寄りのスイーパーで見逃し三振に仕留め、第1ラウンドは大谷に軍配が上がった。

 2回1死一塁での第2打席は空振り三振に倒れた大谷。その裏、先頭のテーラー・ウォードに真ん中の直球を右中間に運ばれるソロ本塁打で失点。続くヨアン・モンカダには二塁打を浴びる。アデルを中飛に打ち取り1死三塁に変わると、ルイス・レンヒーフォには右犠飛で1点差に迫られる。

 2点を失ったが、3回はブライス・テオドシオをスライダーで三球三振。ネトも3球で打ち取り、シャヌエルには4球連続ファウルで粘られるが、最後は外角高めのカーブで空振り三振に仕留めた。

 4回の第3打席は1死一、二塁の得点圏で回ってくる。大谷はボールを見極めて四球を選び満塁にチャンスを拡大すると、この絶好機をベッツが右適時打、さらに相手の押し出し四球で2点を追加。ドジャースが5対2と突き放す。

 その裏、先頭でトラウトとの第2ラウンドを迎えた大谷は前の打席と攻め方をガラリと変え、変化球から入る。スライダーを2球連続で投じ、直球を織り交ぜながらカウント2-2で追い込む。5球目は外角の膝元へ162キロの直球をズバっと決め、トラウトはバットが出ず見逃し三振。“トラウタニ対決”はまたも大谷に軍配が上がり、後続もしっかり凡打に打ち取った。

 勝利投手の権利をかけ、復帰後最多となる5回のマウンドに上がった大谷は先頭打者のレンヒーフォをスプリットで空振りを奪い、この日7個目の三振を積み上げる。しかし、このあと連打を浴び1死一、二塁にランナーを背負うと、ネトに外角のスライダーを左中間に打たれ2点適時二塁打。再び1点差になったところで大谷は左腕のアンソニー・バンダと交代。735日ぶりの白星を狙ったマウンドだったが、あと一歩届かなかった。バンダはこのあと満塁の大ピンチを、なんとかしのぎ勝ち越しだけは許さなかった。
 
 打者専念となった大谷は直後の6回、1死一塁で内角のスライダーにバットが空を切り三振。さらに8回の第5打席はカウント2-2から外角の直球を自信持って見送ったが、まさかのストライクコールで見逃し三振。驚いた表情を浮かべた大谷はベンチに引き揚げる時に首を振りながら不満気な表情を浮かべた。

 ドジャースが1点リードした8回、連続四球とヒットで1死満塁の窮地を背負うと、4番手のエドガルド・エンリケスがローガン・オホッピーに痛恨の2点適時打。土壇場でエンジェルスに逆転される。

 なんとか追いつきたい9回は2番ベッツからの好打順も、エンジェルスの守護神ケンリー・ジャンセンの前に三者凡退でゲームセット。救援陣がまたも終盤に打たれ、これで4連敗となったドジャースは今季のエンジェルス戦は本拠地での対戦を含め悪夢の6連敗。しかも、西地区首位を争うサンディエゴ・パドレスがサンフランシスコ・ジャイアンツに勝利したため、ついに首位から陥落...最悪の1日となってしまった。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】大谷翔平、打っては三塁打!投げては盟友トラウトを見逃し三振

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