ニューヨーク・ヤンキースは現地８月28日に敵地レート・フィールドで、シカゴ・ホワイトソックスと対戦した。

　初回から主砲コディ・ベリンジャーの２ランホームランで先制したヤンキースは、２回にもジャズ・チザムのソロホームラン、ベン・ライスのタイムリーで追加点を奪取。その裏で４失点を喫して４－４と追いつかれてしまうものの、５回にアーロン・ジャッジのタイムリーなどで勝ち越すと、８回にはトレント・グリシャムが２ランでリードを広げる。９回にも得点を奪ったヤンキースが10－４と大勝を飾った。
  　前週にはボストン・レッドソックスに３連敗を喫したものの、翌週は自慢の打力が光り、圧巻の５連勝を達成したヤンキース。ニューヨークの地元メディア『pinstripe alley』は、前週のヤンキースを「ライバルのボストン・レッドソックスに苦しめられ、悲惨な週末を過ごした」と綴りつつ、問題点もこう指摘している。

「シリーズ最初の３試合を落とし、最終戦は持ちこたえたものの、チームの雰囲気はかなり落ち込んでいた。このシリーズの主な問題は攻撃力で、ヤンキースはその３敗でわずか４得点にとどまった。第４戦では７得点を挙げたものの、野球界屈指の攻撃力を誇るチームとしては、全体的に期待外れのシリーズだった」
　
　記事で触れられている７-２で連敗をストップした現地24日のレッドソックス戦を経て、翌日からのワシントン・ナショナルズ戦では３戦全勝。いずれも10－５、５－１、11－２と得点を重ねている。迎えたホワイトソックス戦での好打には、同メディアも次のように称賛した。

「あの厳しいシリーズを経て、リーグ最下位との対戦はまさにうってつけだった。週初めにナショナルズを完敗させたヤンキースの打線は、シカゴ南部での４連戦の初戦で12安打10得点、3本塁打と爆発し、序盤の危機をものともせず、ホワイトソックスとのシリーズ開幕戦を10－4で勝利した」

　ライバルとの４連戦で３連敗を喫したものの、最後の試合で立て直したヤンキースが目覚めたように打線が爆発。混戦模様の様相を呈しているア・リーグ東地区の首位争いで、勢いを加速させていく。

構成●THE DIGEST編集部

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