現地９月24日、ロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希が、５月９日以来となるメジャー復帰をはたした。右肩痛で負傷者リスト（IL）入りし、傘下3Aオクラホマシティ・コメッツでリリーフを経験。ILから復帰した日に、日米初のリリーフとしてマウンドに上がった。

　６回１失点と好投したブレイク・スネルの後を継いだ佐々木は、６番ジェームズ・マッキャンをスプリットで三ゴロに打ち取ると、７番ティム・タワをカウント２-２から99.1マイル（約159.5キロ）で見逃し三振を奪った。

　８番イルデマロ・バルガスに対する初球のフォーシームで、この日最速の99.8マイル（約160.6キロ）を計測。カウント３-２から空振り三振に仕留めた。ベンチに下がった佐々木はチームメイトに祝福を受け、安堵の笑顔を浮かべていた。

　三者凡退に抑えた佐々木の好投もあって、直後の８回表にドジャースは５番テオスカー・ヘルナンデスの適時打で貴重な１点を加えて、４対１とリードを広げた。ただ、ドジャースのブルペン陣は、この試合でも精彩を欠いた。
  　佐々木の後に登板した３番手のアレックス・ベシアが１死一、二塁で３番コービン・キャロルに適時打を打たれて４対２。さらにマウンドに上がった４番手のエドガルド・ヘンリケスも続く４番ガブリエル・モレノに適時打を許して４対３となり、代打のエイドリアン・デルカスティーヨに犠飛で４対４の同点に追いつかれた。

　試合は延長11回、トミー・エドマンの適時打で５対４とリードしたドジャースが、裏の守備で８番手のジャスティン・ロブレスキーが空振り三振、遊ゴロ、空振り三振で締めて、なんとか勝利を手にした。

　今シーズン限りでの現役引退を表明しているクレイトン・カーショウが、18年のキャリアで４度目となるリリーフ登板をはたして９回を三者凡退に抑えるなど、多くの見どころがあった一戦で、ドジャースファンが喝采の声を挙げたのが佐々木の復活登板だった。

　ドジャース公式SNSが「Welcome back, Roki !（おかえり、ロウキ！）」とのメッセージとともに、佐々木の２奪三振の動画をアップすると、「爽快だ！」「ロウキが戻ってきた」「調子は最高だ」「やったぞ、もう肩はいい感じだ」「ブルペンが強化された」「忍耐は報われる」「今シーズンはリリーフで頑張れ」「スコットみたいにはならないで」など、喜びと激励のコメントが殺到した。

構成●THE DIGEST編集部

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