ミルウォーキー・ブルワーズのパット・マーフィー監督はロサンゼルス・ドジャースとのリーグ優勝決定シリーズを前にあるコメントを残し、スター軍団への下剋上というシナリオを印象付けた。

　米誌『Newsweek』によると、マーフィー監督は「ドジャースの選手の多くが、私たちのロースターの選手の名前を８人も挙げられないだろう。非難するつもりはない。知っている必要はないからね」と独特のユーモアを披露。ただ、以下のように続けてジャイアントキリングの可能性に言及した。

「ドジャースの選手たちは、シリーズが終わる頃には（ブルワーズ選手の）名前を覚えているはずだ。（シリーズが）どうなるかは分からないからね」
  　ブルワーズにも元MVPのクリスチャン・イェリッチやウィリアム・コントレラス捕手らスターと呼べる選手はいる。しかし大谷翔平を筆頭に大型契約であらゆるポジションにスター選手を揃えるドジャースとの差があるのも事実だ。

　実際、ビッグマーケット球団対スモールマーケット球団との見方は正しい。データ分析サイト『Spotrac』によると、ドジャースの年俸総額は全チーム首位の約３億5000万ドル（約531億円）なのに対し、ブルワーズは全体22位の約１億2000万ドル（約182億円）と３倍近い差が開いている。

　ただブルワーズは今季、ルーキー剛腕ジェイコブ・ミジオロウスキーやリリーフ右腕アブナー・ウリベイ、ジャクソン・チューリオ外野手ら若手が台頭。MLB最高勝率で地区３連覇を決めた。
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　現地10月13日の初戦はドジャースのサイ・ヤング賞左腕ブレイク・スネルの快投を許して敗れたものの、９回裏にはポストシーズンここまで最高のピッチングを披露してきた佐々木朗希を攻略。第２戦はアンダードッグの反撃に注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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