米スポーツ専門メディア『The Athletic』のアンディ・マッカラフ記者は現地11月25日、MLB各チームの補強案を紹介するなかで、ロサンゼルス・ドジャースが救援投手のロベルト・スアレス（サンディエゴ・パドレスからFA）を獲得するアイデアを記した。

　2021年まで福岡ソフトバンクホークス、阪神タイガースで活躍し、昨季はパドレスの守護神として70試合に登板し防御率2.97、40セーブを挙げたスアレス。６月のドジャース戦では、100マイル近い球を大谷翔平の右肩甲骨付近に当て、故意死球として２試合の出場停止処分に。大谷とはその後和解した様子だったが、ドジャースとパドレスの新たな“因縁”ともいえる一幕として話題になった。

　ブルペン陣の補強が課題のドジャースだが、昨オフのタナー・スコットと結んだ４年総額7200万ドル（約113億円）契約の失敗から、短期契約を望んでいると見られる。同メディアは、現在34歳のスアレスが長期契約となる可能性が低いため、契約内容としても球団の希望に合致するのではないかと示唆する。
  　ドジャース専門メディア『Dodgers Nation』は現地11月27日、マッカラフ記者の主張を引用し、スアレス獲得を考察。「過去２年間で76セーブを記録している。速球も97パーセンタイルにランクインしている」とポジティブな面を伝えつつ、以下のように懸念を示した。

「来シーズン35歳を迎えるため、複数年契約を望む可能性が高い。昨年、スアレスは強打を許す割合が非常に高かった。30代半ばに差し掛かるにつれ、この傾向は続くと予想される。もしスアレスを妥当な金額で獲得できれば、選択肢の一つとなるかもしれない。ただ、（スアレス側が）複数年、年間1200万ドル（約19億円）から1500万ドル（約23億円）の契約を求めているのであれば、ロサンゼルスがそれに応じるとは考えにくい」

　ドジャースは、スコットもパドレスからFAとなったところを獲得しており、因縁のライバルから再びオールスター級のリリーバーを獲得する可能性はあるだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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