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「反則技で野球をしている」ディアズのドジャース入りにNYメディアが憤慨! 名物シーン喪失に悲嘆「あのトランペットが鳴り響く瞬間の興奮は唯一無二」

THE DIGEST編集部

2025.12.11

今季28セーブのディアズがドジャースと大型契約を結んだ。(C) Getty Images

今季28セーブのディアズがドジャースと大型契約を結んだ。(C) Getty Images

 今オフも世界王者の選手補強が大きな反響を呼んでいる。

 ロサンゼルス・ドジャースは現地9日に、ニューヨーク・メッツからFAとなっていたエドウィン・ディアズを獲得。今季62試合に登板し、28セーブをマークした31歳の守護神は当然、ドジャースのウィークポイントとなっていたクローザーの役割を担うことになる。

 3年総額6900万ドル(約108億円)で契約したと報じられているディアズは、通算253セーブを誇り、メッツ在籍6シーズンでのその数字も144に上る。登場曲『Narco』のトランペットの音色とともにマウンドへ向かうスタイルは、メッツ球団の名物でもあった。それゆえ、大型契約でのドジャース入りは、地元メディアにとっても信じがたい出来事として捉えられているようだ。
 
 スポーツサイト『EMPIRE SPORTS MEDIA』では、「メッツの悪夢:エドウィン・ディアズがナ・リーグのライバルと新契約」と銘打った特集記事を掲載。“天敵”への思いの丈を綴っている。

「ロサンゼルス・ドジャースは、もはや“チートコード(反則級の裏技)”を使って野球をしているようなものだ。2年連続でワールドシリーズを制したばかりなのに、グッゲンハイム・グループ(ドジャースのオーナーグループ)はそれだけでは満足せず、祝杯代わりにメッツの心臓を引き裂きに来た」

 また契約内容にも言及し、今オフのFA市場でディアズ側が、過去にメッツと結んだ「“5年総額1億ドル”規模の契約を求めていた」と読み解く同メディアは、「どれだけ懐の深いスティーブ・コーエンであっても、30代に入るリリーバーに同じ条件を提示するのは躊躇して当然だ」と指摘する。

 同メディアは、新たにメッツ入りした前ニューヨーク・ヤンキースのデビン・ウィリアムスが新守護神を担うと見込みながらも、ディアズ流出という事実を悲嘆。「ブルペンから走って登場し、あのトランペットが鳴り響いた瞬間の興奮は唯一無二で、その“空気”を代わりに作ることはできない」と主張する。そのうえで、「ドジャースが買ったのはクローザーだけではなく、“あの雰囲気”そのもの。メッツは9回の新たなアイデンティティを探す必要がある」などと論じている。

 いずれにせよ、長くチームの主力だった投手を“さらわれた”メッツはまた一つ、ドジャースを倒すべき理由が増えたと言えるだろう。そして、来季の両チームの対戦がこれまで以上に注目されるのも間違いなさそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】トランペットの音色とともにマウンドへ向かうディアズの登場シーン
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