今冬にポスティングシステムを利用してMLB移籍を目指している村上宗隆は、日本時間12月23日午前７時の交渉期限まで残り１週間を切っているなか、メジャー球団との契約合意には至っていない。

　この状況に、現地の記者も困惑しているようだ。MLB公式サイト『MLB.com』のマーク・フェインサンド記者が「締め切りが迫るなか、村上の市場を理解する」と題した記事で、以下のように伝えた。

「今週の時点では日本人スラッガーの市場は、まだ具体化し始めていなかった。彼の市場がどこに位置しているのか、どのクラブが彼に最も関心を持っているのかについての具体的なニュースはあまりなく、この25歳のスラッガーにとって物事がどのような状況にあるのかを知るのは難しい」

　そして、同記者は村上がMLBでは守備位置がファーストになるとみられている点や、NPB通算246本塁打をマークしたパワーは高く評価されている一方で、三振率の高さが懸念されていると報じる。
  　そのうえで、現時点での移籍先の候補に、レッドソックス、パドレス、カブス、エンジェルス、ダイヤモンドバックス、パイレーツを挙げ、こう結んだ。

「もし村上がメジャーリーグのチームと契約を結ぶことができなければ、2026年シーズンに日本に戻り、来冬に再びヤクルトによってポスティングされる可能性があるが、情報筋によれば、そのシナリオは実現しないと考えられている」

　様々な情報を持っている現地の専門記者でさえ、“推測”にとどまっている村上の去就。はたして、どのような結果になるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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