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シンダーガードのトミー・ジョン手術で再燃したメッツ黄金投手陣の「呪われたジンクス」とは?

2020.03.25

かつて“ビリオンダラー・ローテーション”と呼ばれたメッツの先発投手5人は、いずれもトミー・ジョン手術を経験している。(C)Getty Images

かつて“ビリオンダラー・ローテーション”と呼ばれたメッツの先発投手5人は、いずれもトミー・ジョン手術を経験している。(C)Getty Images

 3月24日、ニューヨーク・メッツは先発投手のノア・シンダーガードが、トミー・ジョン手術を受ける予定であることを発表した。

 これを受けて、あるジンクスが話題となっている。2015年に「仮に全員がFAになったら、総額で10億ドル級の契約がもらえるだろう」と期待され、”ビリオンダラー・ローテーション”と呼ばれた5人が、いずれもトミー・ジョン手術を経験しているというものだ。

 その5人とは、現在もメッツに在籍中のジェイコブ・デグロムとスティーブン・マッツ、オフにフィラデルフィア・フィリーズへFA移籍したザック・ウィーラー、現在はフリーエージェントのマット・ハービー、そしてシンダーガードである。
 
 手術を受けた順番でいうと、マッツが一番早く、メジャーデビュー前の2010年。デグロムも同じくデビュー前の11年に手術を受けている。ハービーは13年オフに手術を受けて14年のシーズンを全休。ウィーラーも”ビリオンダラー・ローテーション”が結成された15年シーズン早々に手術を受け、この一年を治療に費やした。

 この5人はいずれも、昨季速球の平均球速が93.2マイル(約時速150キロ)以上の”剛腕”タイプの投手。それだけに故障の確率も高かったわけだが、全員がトミー・ジョン手術を別々のタイミングで受けることになり、期待とは裏腹、一度も“ローテーション”が結成できなかったことを思うと、確かに「呪い」じみたものを感じずにはいられない。

構成●スラッガー編集部

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