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MLB

ドジャースのターナーが斬新な提案。「延長10回以降はホームラン競争で決着を!」

2020.04.05

ターナーの提案はNHLの「シュートアウト」から着想を得たものだという。本人も昨季27本塁打を放っており、ホームラン競争が実施されれば参加することになるだろう。(C)Getty Images

ターナーの提案はNHLの「シュートアウト」から着想を得たものだという。本人も昨季27本塁打を放っており、ホームラン競争が実施されれば参加することになるだろう。(C)Getty Images

 新型コロナウイルスの感染拡大によって、開幕が延期されているMLB。今季は限られた日程の中でできるだけ多くの試合を消化するため、定期的なダブルヘッダーの実施なども検討されているという。

 だが、延長12回までで決着がつかない場合は引き分けとなる日本プロ野球と違い、メジャーの現行ルールでは原則、決着がつくまで試合を続けることになっている。昨年も5月4日のブルワーズ対メッツ戦(ミラー・パーク)で延長18回、6月18日のツインズ対レッドソックス戦(ターゲット・フィールド)で延長17回、9月24日のダイヤモンドバックス対カーディナルス戦(チェイス・フィールド)で延長19回と、3つの球場で史上最長記録が作られた。

 だが今季はこのように長々と試合を続けていたのでは、予定通り試合を消化することが難しくなる。そうした状況を打破するため、ドジャースの三塁手ジャスティン・ターナーが「ホームラン・ダービーでの決着」を提案している。

 ターナーの"私案"は以下のようなものだ。

・延長10回で決着がつかなかった場合に行う。
・両チームから3人の代表選手を選んで行う。
・1人につき5アウト、もしくは10スウィングまで打つことができ、3人の合計本数を競い合う。
 
 これはNHLの「シュートアウト」にヒントを得たものだという。「シュートアウト」はサドンデス方式での延長戦でも決着がつかなかった場合に行われ、両チームから3人ずつ選ばれたシューターがペナルティーショットによる得点を競う。

 ターナーはこの案について、「ゲームが終わるまでファンにスタンドにいてもらいたいんだ。自分がホッケーの試合を見に行くときには、いつもシュートアウトまで楽しんでから帰る。ホームランダービーもきっとそうなるだろうと思ったんだ」と話す。近年観客動員数減少が問題となっているMLBは、その原因が試合時間の長さにあると考え、今季からワンポイント廃止ルールを導入するなど試合時間短縮に着手。ターナーの提案も短縮シーズンのためだけでなく、そうした問題点も踏まえてのものだ。

 米スポーツサイト『The Score』はターナーのこの提案を受けて、「各チームのホームラン・ダービー最強の3人」を選定してランク付け。昨季34本塁打のゲリー・サンチェス、2017年に52本塁打のアーロン・ジャッジ、同じく17年に59本塁打のジャンカルロ・スタントンが揃うヤンキースが1位に選ばれた。ターナーが所属するドジャースはそれに次ぐ2位で、昨季47本塁打でMVPを獲得したコディ・ベリンジャー、同36本塁打のジョク・ピーダーソンとともに、昨季チーム4位の27本塁打を放ったターナー本人もメンバーに選ばれている。

構成●スラッガー編集部

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