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MLBコミッショナーがレッドソックスのサイン盗みを断定も、アストロズと比べて軽い処分にとどまる

2020.04.23

レッドソックスは18年、球団新の108勝を記録するなど圧倒的な強さで頂点まで駆け上った。(C)Getty Images

レッドソックスは18年、球団新の108勝を記録するなど圧倒的な強さで頂点まで駆け上った。(C)Getty Images

 現地4月22日、MLBコミッショナーのロブ・マンフレッドはボストン・レッドソックスのサイン盗みについての調査結果を発表し、レッドソックスがワールドシリーズ優勝を果たした2018年にサイン盗みを行っていたと断定した。しかし、その規模は17~18年に組織的なサイン盗みを行っていたヒューストン・アストロズと比べて極めて限定的であったと認定した。

 両者の違いはMLB機構が下した処分の内容に明確に表れている。アストロズが罰金500万ドルとGMと監督の1年間出場停止、さらに20~21年のドラフト1・2巡目指名権剥奪という厳しいペナルティを課せられたのに対し、レッドソックスへの処分はジョーイ・コーラ監督(すでに辞任)とビデオリプレー担当の球団職員に1年間の職務停止、そして20年のドラフト2巡目指名権剥奪にとどまった。
 
 調査によると、レッドソックスのビデオリプレー担当が相手チームのサインを解析し、試合前に一部の選手に伝えていたという。もっとも、その情報が生かされるのはサインを知った選手が二塁に行った場合のみ。しかも、伝達行為自体も日常的に行われていたわけではなかった。このため、試合中にリアルタイムで相手バッテリーのサインを盗み、ダグアウトから打席の選手に伝えていたアストロズと比べると「悪質度」はかなり軽いと判断された。

 とはいえ、ワールドシリーズ優勝チームに立て続けに汚名が着せられることになったのは事実。今後、MLBは信頼回復と球界浄化に取り組まなければならないだろう。

構成●スラッガー編集部

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