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MLB.comが2000年代の新人王を格付け。「野球選手という枠を超えた存在」イチローと、大谷はトップ10入りの快挙!

2020.04.24

新人王&MVPを同時受賞したイチローは2000年以降の新人王4位にランクイン。(C)Getty Images

新人王&MVPを同時受賞したイチローは2000年以降の新人王4位にランクイン。(C)Getty Images

 2000年代以降の各アウォード受賞者を「格付け」するMLB.comの人気企画。4月24日(現地時間)には「新人王」部門が発表され、イチローと大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)がトップ10に入る“快挙”を成し遂げた。

 日本人メジャリーガーでは野茂英雄(1995年)を皮切りに、佐々木主浩(2000年)、イチロー(2001年)、大谷翔平(2018年)の4人が新人王を獲得している。そして、今回のランキングで日本人最上位かつ全体4位に位置づけられたはイチローだ。

 1年目にリーグ1位の打率.350、242安打、56盗塁をマークし、史上2人目のMVPとのW受賞を果たした天才打者を、選考委員のウィル・リーチは「野球選手という枠を超えた存在」と評価。好成績を残しただけでなく、1年目の2001年にシアトル・マリナーズを歴代最多タイの116勝に導き、「一人の選手の補強がチームにどれだけの影響力を及ぼすかの最たる例」と言及している。
 
 もっとも、本塁打の少なさ(同年は8本)や四球を選ばない点はマイナスとしつつ、「イチローがフォアボールを選ぶのを誰が見たいんだ?」ともコメントした。4位を低いと判断するかは各人次第ではあるものの、下の順位の選手でも総合指標WARでイチローを勝る選手はいる中で、4位に位置づけられた点が「さすがイチロー」とも言えるのではないか。

 そして、イチロー同様に「数字以上」の評価をされて、7位に入ったのが大谷だ。1年目の投打を合算したWAR3.8は、17位のバスター・ポージー(4.0/2010年)、27位のエリック・ヒンスキー(4.8/2002年)より下回っている。それでも、識者のマイク・ペトリエーロは「大谷が示していることは他の誰にもできるものではない」と、二刀流に対して最大限の賛辞。

 それでいて、数字面でも、大谷の1年目のwRC+(打撃の総合指標)は両リーグ8位(350打席以上)でアーロン・ジャッジを上回り、投げても奪三振率10.97は同12位(先発50投球回以上)と、成績面も素晴らしかったと言及している。
 
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