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MLB

「何てこった!」ドラフト直後に知らない番号から連絡→何とハーパーからのサプライズが!

SLUGGER編集部

2020.06.11

“新入生”に粋なサプライズをしたハーパー。(C)Getty Images

“新入生”に粋なサプライズをしたハーパー。(C)Getty Images

 現地10日、メジャーリーグでは2020年のドラフト会議が行われ、初日の今日は計29名がプロ入りのチャンスを得ることになった(ヒューストン・アストロズは組織的サイン盗みによる罰則によって指名権が剥奪)。全体1位でデトロイト・タイガースから指名を受けたスペンサー・トーケルソンは事前の予想通りだったが、新型コロナウイルス感染拡大によるリーグ戦が中止となった影響か、以降の指名は波乱が続出。悲喜こもごもの指名に沸く中、ある選手は「ドラフト指名以上」の喜びを手にすることとなった。

 フィラデルフィア・フィリーズが全体15位で指名した高校生右腕、ミック・エイベルがその一人だ。高校生投手でいの一番に指名されたエイベルは、ドラフトで名前が呼ばれた直後からスマートフォンに大量のメッセージが届いた中で、ビデオ通話アプリ『フェイスタイム』を通じて登録していない番号から電話が来た。訝しく思いながらもコールを取ると、一瞬のうちに歓喜へと変わった。
 
 ボタンを押すや、画面にはフィリーズが誇る大スター、ブライス・ハーパーの顔が映し出されたのだ。

「ワーオ、マジかよ! 何てこった!」とエイベル。ハーパーからは祝福の言葉、球団の素晴らしさ、そしてフィラデルフィアの都市・ファンの熱さを教えてもらったという。ハーパーは18年オフに、FA史上最高額となる13年3億3000万ドル(約353億円)でワシントン・ナショナルズから移籍。実は、加入後“最初”のドラフトとなった19年にも、フィリーズが1巡目で指名したブライソン・ストットにサプライズを送ったことがあった。

 ハーパーはアマチュア時代に“神童”と謳われ、10年ドラフト全体1位指名でプロ入り。その後は12年に新人王、15年には史上最年少でMVP、オールスターに6度選出を受けるなど実績を残している。

 若い頃から注目を浴び続けたことや自身の態度もあって、「最も過大評価されている選手」と批判されることも少なくないが、「チームを背負う人間」として、「見られる立場の人間」として、ハーパーが影ながら貢献している“粋な男”であることももまた、評価すべきことである。

構成●SLUGGER編集部

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