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プロ野球

【今週のセ・リーグ展望】伝統の一戦でボーアが再び爆発? 週末は巨人がほっともっとで有観客試合

氏原英明

2020.07.07

5日の広島戦で豪快な満塁ホームランを放ったボーア。開幕時の不振を脱し、今後も爆発が期待される。写真:産経新聞社

5日の広島戦で豪快な満塁ホームランを放ったボーア。開幕時の不振を脱し、今後も爆発が期待される。写真:産経新聞社

●阪神-巨人(甲子園)
7日(火)青柳晃洋-戸郷翔征
8日(水)秋山拓巳-メルセデス
9日(木)ガルシア-桜井俊貴

 前節、今季初のカードを勝ち越した阪神が12球団で一番最後となる本拠地開幕シリーズで首位の巨人を迎える。ここから15試合を甲子園で戦える利を生かしたい。これまでのビジター転戦は我慢の時だったのだ。開幕カードで3連敗を喫した巨人相手だけに、リベンジしたいところだ。

 不振を囲っていた新外国人のボーアが日曜日の広島戦で満塁弾を放ち、6月27日以降の7試合で打率.360、2本塁打と調子を上げてきている。大山悠輔も含め、好調な打線が巨人の裏ローテをどう攻略できるか。2連勝中の初戦先発・戸郷翔征を打ち崩して勢いに乗りたい。

 巨人は2戦目先発予定のメルセデスが、昨季の阪神戦で2戦2勝、防御率1.80と相性がいい。クローザーのデラロサが登録抹消となり、ブルペン陣に不安を抱えるだけに、なるべく先発は長いイニングを投げたい。
 
●広島-DeNA(マツダスタジアム)
7日(火)森下暢仁-濱口遥大
8日(水)K・ジョンソン-櫻井周斗
9日(木)九里亜蓮-大貫晋一

 4連敗と苦しい広島が2位のDeNAを迎える。昨季はホームで8勝4敗と大きく勝ち越した相手だけに、ここで悪い流れを断ち切りたい。

 初戦先発の森下は6月21日のDeNA戦で7回無失点の好投。ジョンソン、九里もDeNAとの相性はそこそこいい。特にジョンソンは最も苦手としていた筒香嘉智が抜けたことで、やや気が楽になるかもしれない。そんな中でカギになるのはオースティンだろう。開幕3連戦では右ヒジの違和感で先発出場なし。実質的には初顔合わせと言ってもいいこの右の長距離砲を抑えきれるかどうか。

 広島はスコットが登録抹消となり、勝ちパターン継投をどうつないでいくかも注目。先発がしっかり試合を作って、余裕を持った展開で終盤の継投に持ち込みたい。
 

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