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MLB

打球直撃の田中将大の初登板はいつ?7月29日のフィリーズ戦か、それとも…

宇根夏樹

2020.07.21

打球直撃は幸い大事に至らなかったとみられる田中だが、ヤンキースは登板を急がせないようだ。写真:Getty Images

打球直撃は幸い大事に至らなかったとみられる田中だが、ヤンキースは登板を急がせないようだ。写真:Getty Images

 田中将大(ヤンキース)の今シーズン初登板は、今月ではなく来月にずれ込むかもしれない。7月4日にジャンカルロ・スタントンの打球を頭に受けた後遺症は今のところ出ておらず、16日にはブルペンに入って投球練習を再開した。ただ、ヤンキースは慎重を期し、登板を急がせない可能性もある。

 田中を除くヤンキースの先発ローテーションは、新エースのゲリット・コールを筆頭に、ジェームズ・パクストン、JA・ハップ、ジョーダン・モンゴメリーの4人だ。コールとパクストンは、すでに開幕戦と2試合目の登板が確定している。ア・リーグ東地区の他4チームは7月24日(現地時間)から8月上旬まで休みなく試合が続くのに対し、ヤンキースは1日早い23日の対ナショナルズ戦で開幕を迎え、24日は試合がない。そのため、28日のフィリーズ戦はコールを中4日で起用できる。5人目の先発投手が初めて必要になるのは、ホーム開幕戦となる29日の同カードからだ。

 このホーム開幕戦に田中が投げてもおかしくないが、スポーツチャンネル『YESネットワーク』のジャック・カリーは、別のリリーフ投手がオープナーで起用されると予想している。その場合、田中の初登板は11試合目、8月3日のオリオールズ戦になるのではないかという。    
 
 29日に対戦するフィリーズには、2015年にMVPを獲得したスーパースター、ブライス・ハーパーがいる。ファンとしては彼と田中の対戦は見たいところだ。2人はこれまで、15年と18年に1試合ずつ対戦して通算5打数1安打。ただし田中が打たれた1本(15年の2打席目)はホームランだった。今季はヤンキース対フィリーズ戦が7月下旬の4試合しかなく、これを逃すと対戦機会はもうない。

 とはいえ、何よりも優先されるべきは、田中が万全の状態でマウンドに上がることだ。開幕当初のロースターは30人(15日目以降は28人、29日目以降は26人)と多いので、7月29日のオープナーはあり得る選択肢だろう。

 なお、他の日本人投手のシーズン初登板は、ダルビッシュ有(カブス)が開幕2試合目の25日(ブルワーズ戦)、菊池雄星(マリナーズ)は3試合目の26日(アストロズ戦)。大谷翔平(エンジェルス)と前田健太(ツインズ)も、同じく26日(大谷はアスレティックス戦、前田はホワイトソックス戦)が有力だ。山口俊(ブルージェイズ)は、先発ではなくロングリリーフでの起用とみられている。

文●宇根夏樹

【著者プロフィール】
うね・なつき/1968年生まれ。三重県出身。『スラッガー』元編集長。現在はフリーライターとして『スラッガー』やYahoo! 個人ニュースなどに寄稿。著書に『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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