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プロ野球

俊足の福本、パワーの真弓、巧打の秋山……プロ野球史上最強の1番打者は誰だ?

筒居一孝(SLUGGER編集部)

2020.07.25

俊足が最も注目されるが、出塁率も高く打撃も良い福本が、やはり最高の1番打者だ。写真:産経新聞社

俊足が最も注目されるが、出塁率も高く打撃も良い福本が、やはり最高の1番打者だ。写真:産経新聞社

 試合において真っ先に投手と対峙し、攻撃の口火を切る1番打者。出塁してチャンスメイクを行い、俊足でかき回すことも求められる彼らの重要性は、“核弾頭”や“切り込み隊長”といった比喩表現にも現れている。今回は、プロ野球史上最強の1番打者10人をランキング形式で紹介しよう。

●1位 福本豊(元阪急)
2401試合 2543安打 打率.291 208本塁打 884打点 1065盗塁 OPS.819

 歴代ダントツの通算1065盗塁を残した史上最速のリードオフマン。彼に対抗するためにクイックモーションが編み出されたと言えば、彼の足がどれだけ投手にプレッシャーを与えていたかが分かるはずだ。また、盗塁成功の秘訣を聞かれて「塁に出ること」と答えるほど出塁に対する意識が高く、シーズン最多四球を6度記録している。加えて通算208本塁打とパンチ力も備え、あらゆる意味で理想的な1番打者だった。

●2位 広瀬叔功(元南海)
2190試合 2157安打 打率.282 131本塁打 705打点 596盗塁 OPS.737

 福本以前の球界最速男で、通算596盗塁は歴代2位。「チームの勝利のために走る」が身上で、通算盗塁成功率82.9%は福本(78.1%)を上回り、300盗塁以上では歴代1位。昨年、山田哲人(ヤクルト)が更新するまで31連続盗塁成功の日本記録も持っていた。また、超投高打低時代だった1960年代にあって高い打率を残し、66年は89試合目まで4割を維持。最終的に.366の高打率で首位打者も獲得している。
 
●3位 真弓明信(元阪神ほか)
2051試合 1888安打 打率.285 292本塁打 886打点 200盗塁 OPS.805

 攻撃型1番の代表格で、通算292本塁打は主に1番を任された打者としては異例の多さ。クラウンライター(現西武)時代はシーズン30盗塁を記録したこともある俊足タイプだったが、79年に阪神へ移籍すると長打力が開花。チームが日本一となった85年はわずか8盗塁だった一方で、リーグ5位タイの34本塁打を放つ猛打で“史上最強の1番打者”と恐れられた。先頭打者本塁打41本は歴代2位の記録だ。

●4位 秋山翔吾(西武)
1207試合 1405安打 打率.301 116本塁打 513打点 112盗塁 OPS.829

“山賊打線”の火付け役は、今季からレッズでも1番を務める。最大の武器はそのシュアなバッティングで、2015年に放った歴代最多のシーズン216安打を含めリーグ最多安打が4回。16年以降は毎年70四球を選ぶなど選球眼にも優れている。17~19年は3年連続20本塁打と近年はパワーも備え、2ケタ盗塁を7度記録するなど足も速かった。
 

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