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高校野球

【甲子園未出場ベストナイン:パ・リーグ編】無名の公立高から鷹のエースに成り上がった千賀。中村は“最強校”の出身だが…

SLUGGER編集部

2020.08.14

千賀(右)は高校も本人も無名の存在だったが、今やリーグを代表するエースに。一方、中村(左)がいた頃の大阪桐蔭は、まだ甲子園の常連になる前だった。写真:徳原隆元、金子拓弥(THE DIGEST編集部)

千賀(右)は高校も本人も無名の存在だったが、今やリーグを代表するエースに。一方、中村(左)がいた頃の大阪桐蔭は、まだ甲子園の常連になる前だった。写真:徳原隆元、金子拓弥(THE DIGEST編集部)

 甲子園で活躍してプロ入り、というのは野球選手の王道だが、プロ野球選手がすべて過去に甲子園のスターだったわけではない。この記事では、甲子園に出場したことがなくても、プロの世界で活躍している選手で“ベストチーム”を組んでみた。今回はパ・リーグ編だ。
※投手6人+各ポジション1人ずつを選出(ポジションはプロでのもの)

先発 千賀滉大(ソフトバンク/蒲郡高)
先発 則本昂大(楽天/八幡商高)
先発 山本由伸(オリックス/都城高)
先発 種市篤暉(ロッテ/八戸工業第一高)
救援 増田達至(西武/柳学園高)
救援 森唯斗(ソフトバンク/海部高)
        
捕手 甲斐拓也(ソフトバンク/楊志館高)
一塁 山川穂高(西武/中部商高)
二塁 外崎修汰(西武/弘崎実高)
三塁 中村剛也(西武/大阪桐蔭高)
遊撃 源田壮亮(西武/大分商高)
左翼 荻野貴司(ロッテ/郡山高)
中堅 柳田悠岐(ソフトバンク/広島商)
右翼 大田泰示(日本ハム/東海大相模高)
 
 まるでオールスターの選出メンバーなのかと見まがうばかりの豪華な陣容。事実、種市以外は全員、球宴選出経験がある(大田は2019年に選ばれたが故障のため出場せず)。

 千賀、山本、種市はいずれも高卒プロ入り。千賀が卒業した蒲郡高は無名の公立校で、千賀自身もまったく名が知られておらず、ソフトバンクが興味を持ったのも地元のスポーツショップ店主からの情報提供がきっかけだった。山本が岡山から進学した宮崎の都城高は、甲子園出場9度を数えるかつての強豪だが、00年以降出場なし。山本も夏は県大会3回戦どまりだったが、スカウトの間では知られた存在だった。種市の八戸工業第一高は10年夏に1度だけ出場しているが、種市の在学中はベスト8が最高だった。

 則本の八幡商高は、春夏通算14回出場の強豪。則本が1年の夏にチームは甲子園に出場したが、則本は硬式に転向したばかりだったこともあってかベンチ入りできず。3年夏も県大会ベスト4どまりだった。増田と森の出身校は決して強豪とは言えず、特に森の海部高は04年に3つの高校が合併して設立された学校。高校最後の夏、増田は県大会2回戦、森は3回戦で敗れた。
 

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