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MLB

ダルビッシュvsイェリッチの“因縁の対決”に米メディアとファン注目! 球団公式も煽る両者の関係とは?

SLUGGER編集部

2020.08.15

ダルvsイェリッチの“血みどろ”の対決は第1~2ラウンドはダルに軍配。今後も彼らから目が離せない!(C)Getty Images

ダルvsイェリッチの“血みどろ”の対決は第1~2ラウンドはダルに軍配。今後も彼らから目が離せない!(C)Getty Images

 現地13日に行われたメジャーリーグでは、2人の選手のパフォーマンスが大きく扱われた。一人は、ロサンゼルス・ドジャースのムーキー・ベッツ。この日、ベッツは27歳の若さで歴代最多に並ぶ6度目の1試合3本塁打を記録した。そしてもう一人が、シカゴ・カブスのダルビッシュ有。ミルウォーキー・ブルワーズ戦に先発した右腕は7回1死までノーヒッターの快投を見せ、16試合で13勝と絶好調のチームの中でも出色の輝きだった。

 もっとも、ダルビッシュが注目されたのはそのピッチング内容だけではなかった。この日対戦したブルワーズには、ダルビッシュと“因縁”ある人物がいたことも話題だった。その男とは、2018年MVP、2年連続で首位打者に輝くクリスチャン・イェリッチである。米メディアの『ファンサイテッド』が「ダルビッシュがイェリッチにリベンジしている」との見出しで特集し、他にもSNS上でも両名の対戦にフォーカスするツイートがいくつもあるなど、ダルビッシュがイェリッチ個人を抑えたことへの注目度が一際高かったのだ。

 時計の針を昨年11月まで巻き戻そう。この当時、世間を騒がせていたのはヒューストン・アストロズによる組織的なサイン盗み問題だった。それに拍車をかけるように、カブスの専門メディア『ブリーチャー・ネーション』が、イェリッチがダルビッシュと対戦している際の動画を分析し、その際にイェリッチがブルペンの方向を見て球種を読んでいた=サイン盗みを行っていたのではないか、と言及したのだった。

 この投稿を見たダルビッシュは、自身のツイッターで「彼が何をしようとしていたのかは分からない。でも、彼の目が先に動いているんだ。だから、プレートを外したんだよ」と反応。すると、イェリッチも「もうちょっとまともなことしてくれないと。君との対戦に、誰も助けなんて要らないよ(Nobody needs help facing you)」と反論し、サイン盗み疑惑を否定した。

 この後、ダルビッシュは「ブルワーズがサイン盗みをしているとは言ってないんだけど……」と返し、また、自身のYouTubeにアップした動画『今年対戦した、今メジャーでヤバイ打者4人』で最初にイェリッチを取り上げるなど、彼の実力を認めているのは間違いない。
 
 そんな不穏な空気で迎えた今シーズン、ダルビッシュの緒戦はまさかのブルワーズ戦だった。この時は4回3失点で黒星を喫したものの、注目されたイェリッチは3打数ノーヒットに抑えた。そして13日に行われた一戦でも、初回の第1打席に死球を与えたがその後2打席は無安打に。ここまで5打数無安打と、昨季まで打率.364(11-4)、2本塁打、OPS1.409と苦戦していた相手を封じ込めることに成功している。

 そして再び、両者の“因縁”を煽ったのが、まさかのカブス公式ツイッターだ。この日のダルビッシュのハイライト集に、「Maybe SOMEONE could use 𝘢 𝘭𝘪𝘵𝘵𝘭𝘦 help facing @faridyu(ダルビッシュと対戦するのに“誰か”助けが必要だったんじゃないかな?)」とのフレーズを付けて投稿。そう、イェリッチがダルビッシュに発したコメントを痛烈に皮肉ったのだった。

 これを見たカブスファンからは「笑えるwww」「その通り」「ユウがイェリッチを赤ちゃんのように扱っている」といったコメントが届き、イェリッチの前回のツイートを引用しながら「0-5(5打数無安打)」とするものもあった。

 今季はシーズン60試合制ということもあり、ダルビッシュとイェリッチが相まみえるとすれば、ブルワーズ本拠地で行われる9月11~13日のカードしか残っていない。その際は改めて両者の“因縁”がフォーカスされそうだが、球界屈指のドクターK・ダルビッシュと球界屈指の5ツール選手・イェリッチの対戦は、そうした背景抜きでも非常にワクワクさせるものがあるのだが。

構成●SLUGGER編集部

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