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プロ野球

【12球団U-23充実度ランキング│11位:DeNA】大学生投手が活躍する一方で高卒選手の育成に課題

城ノ井道人

2020.09.03

ファンからの期待を一身に集めるドラフト1位ルーキーの森。徐々にプロの水にも慣れ、今後は飛躍が期待される。写真:産経新聞社

ファンからの期待を一身に集めるドラフト1位ルーキーの森。徐々にプロの水にも慣れ、今後は飛躍が期待される。写真:産経新聞社

 有望な若手選手をどれだけ多くそろえているかがチームの将来を左右する。今回は各球団のU-23、すなわち23歳以下の選手の充実度を「一軍での活躍度」「個々の選手のポテンシャル」「選手層の厚さ」の3つの観点からそれぞれA~Dの4段階で評価した上で、12球団を格付け。カウントダウン形式で紹介していく(年齢は9月1日時点)。毎年のようにドラフトで優れた大学生投手を獲得しているDeNAが意外な低評価となったのはなぜだろうか。

●横浜DeNAベイスターズ:総合評価11位
活躍度:D ポテンシャル:C 選手層:C

●主なU-23選手
森敬斗  内野手 18歳
坂本裕哉 投手  23歳
細川成也 外野手 22歳
蝦名達夫 外野手 22歳
中川虎大 投手  20歳
伊勢大夢 投手  22歳
阪口皓亮 投手  21歳
櫻井周斗 投手  21歳
浅田将汰 投手  19歳
知野直人 内野手 21歳

 2014年の山﨑康晃を皮切りに今永昇太、浜口遥大、東克樹とドラフト1位指名投手が4年連続で大活躍。18年1位の上茶谷大河も1年目からローテーションに定着して7勝を挙げた。そのため、若手が充実しているチームという印象もあるが、一方でU-23世代の野手や高卒投手の育成は必ずしも思うように進んでいない一面もある。また、上茶谷が8月31日で24歳となり、U-23のタグから外れたことも評価の低さに影響した。
 
 高卒投手に関しては、飯塚悟史や京山将弥が数年前にファームで台頭するも一軍でのブレイクにはつながらず。特に飯塚は今季、ファームで防御率10点台と信じられない不振に陥っている。昨年、イースタンで勝利数と防御率の投手二冠に輝いた中川や阪口、桜井といった高卒3年目トリオが一軍の登板機会を得るようになっているが、同じ轍を踏まないことを祈りたい。

 野手陣でも、一軍で主力となっている選手はいずれも20代後半以降。上茶谷と同様に24歳となってU-23枠から外れたが、レギュラー獲得が期待された2年目の伊藤裕季也も開幕一軍入りを逃すとそのまま二軍生活が続いている。また、16年ドラフト3位で指名され、ファームで正遊撃手として起用されていた松尾大河はわずか3年で戦力外となってしまった。

 一方、入れ替わるようにして加わった高卒ドラフト1位ルーキーの森が8月に入って二軍戦で当たりが出始めてきた。潜在能力への評価は高く、将来はかつての石井琢朗のような切り込み隊長への成長が期待される。
 

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