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プロ野球

【12球団U-23充実度ランキング│9位:日本ハム】潜在能力が高い若手は多いが、自慢の育成力に陰りも

出野哲也

2020.09.04

ボールの見極めは向上している清宮だが、まだ本格開花には至っていない。写真:産経新聞社

ボールの見極めは向上している清宮だが、まだ本格開花には至っていない。写真:産経新聞社

 有望な若手選手をどれだけ多くそろえているかがチームの将来を左右する。今回は各球団のU-23、すなわち23歳以下の選手の充実度を、「一軍での活躍度」「個々の選手のポテンシャル」「選手層の厚さ」をそれぞれA~Dの4段階で評価した上で12球団を格付けし、カウントダウン形式で紹介していく(年齢は9月1日時点)。9位は日本ハム。ここ数年は自慢の育成力に陰りが見え、新旧交代のサイクルが思うように進んでいない。

●北海道日本ハムファイターズ:総合評価9位
活躍度:C ポテンシャル:B+ 選手層:B

●主なU-23選手
野村佑希    内野手    20歳
吉田輝星    投手    19歳
清宮幸太郎    内野手    21歳
河野竜生    投手    22歳
万波中正    外野手    20歳
北浦竜次    投手    20歳
平沼翔太    内野手    23歳
立野和明    投手    22歳
堀瑞輝    投手    22歳
鈴木健矢    投手    22歳
 
 レギュラー野手陣の大半が高卒生え抜きという点からも、日本ハムが育成を柱としたチームであるのは疑いない。しかしながら、このところその自慢の育成力がやや薄れている印象もある。16年の日本一以降、新たに主力級として定着した高卒選手は二塁手の渡邉諒だけ。松本剛はいまひとつ殻を破れず、浅間大基も故障続きで、新旧交代のサイクルが思うように回らなくなっている。順調に成長していた清水優心、石川直也、平沼らが怪我などでほとんど戦力になっていないのも痛い。

 何かと注目の清宮も、そうした停滞ムードが漂う原因の一人になっている。ボールの見極めは明らかに向上しているものの、打率1割台で肝心のホームランが4本のみとあっては、風当たりが強まるのも当然。頑なに一軍で使い続けている栗山英樹監督の方針に疑問を投げかける声も少なくない。
 

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