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6回2失点で今季初勝利の田中将大を地元メディアが「光輝いた」「古き信頼のできるエース」と絶賛。“340億円”コールより上との分析も

THE DIGEST編集部

2020.09.02

6先発目で今季初勝利となった田中を、地元メディアが“新エース”と比較して絶賛している。(C)Getty Images

6先発目で今季初勝利となった田中を、地元メディアが“新エース”と比較して絶賛している。(C)Getty Images

 ニューヨーク・ヤンキースの田中将大は現地時間1日、本拠地で行われたタンパベイ・レイズ戦に先発すると、今季最長の6回88球を投げて3安打2失点7奪三振と好投し、6先発目にして今季初勝利を挙げた。注目の筒香嘉智との対戦は二ゴロ、遊直、通算でも6打数0安打に封じている。

 熾烈な首位争いを演じるレイズを相手に、田中はほぼ安定したピッチングを披露。初回に2つの三振を奪うと、3回にも2つの三振で無失点。味方も2点の援護を加えた。しかし勝利投手の権利がかかった5回、先頭のウィリー・アダメズに二塁打を許すと、続くケビン・キアマイアーにスライダーを右翼席へ運ばれて2失点を喫してしまう。

 しかし田中はこれに崩れず、6回まで5者連続でアウトを取って流れを作ると、降板した6回裏に打線が一挙3得点。改めて勝ち投手の権利が転がり込み、ブルペンもリードを保ってヤンキースが5対3で勝利。6回2失点でQSを達成した田中は今季初勝利を手にしたのだった。
 
 田中らしい安定した投球を、地元メディアの『Nj.com』は「光輝いていた」と表現。いわく、昨オフに3億2400万ドル(約340億円)で加入したゲリット・コールとの“違い”が、やや大げさとも取れるフレーズにつながったようだ。

 前日のレイズ戦、コールは5.0回を8安打4失点、2つの本塁打を喫して敗戦。嫌なムードが漂う中で、「古き信頼のできる」(『NJ.com』)田中が6回2失点の粘投で地区ライバルを下す好投を見せた。そして同紙は「タナカは今夜完璧だった。さまざまな球種を交え、コーナーを突く投球だった。炎上したコールよりも制球に関してはずっと素晴らしい仕事を成し遂げた」と分析。さらに、最速95.1マイル(約153キロ)の4シームをあまり使わないかわりに、投球の48%を占めたスライダーで11個の空振りを奪った点に注目した。

 サマーキャンプ初日の練習で頭部にライナーが直撃した田中。開幕を出遅れながらも、ここまでの6試合で3失点以上を喫したのは一度だけと、徐々に復活を遂げつつあるのは明かだ。まだ新チームに適応できていないコールを支える、“元エース”の投球ができれば、ヤンキースの地区連覇は確実なものになるはずだ。

構成●THE DIGEST編集部

【PHOTO】6年間で通算75勝!抜群の勝負強さを発揮する”田中将大”特集!
 
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