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田中将大、悪天候の中で初回に4点を失うも、5回途中まで粘投! 指揮官も「真のプロ」と称賛の声

SLUGGER編集部

2020.10.01

初回に4点を失った田中だが、そこから立ち直るのはさすがだった。(C)Getty Images

初回に4点を失った田中だが、そこから立ち直るのはさすがだった。(C)Getty Images

 ニューヨーク・ヤンキースの田中将大は現地時間9月30日、敵地で行われているクリーブランド・インディアンスとのワイルドカード・シリーズ第2戦に先発。初回に4点を失う苦しい立ち上がりとなったが、そこから5回途中までマウンドを守り、4.0回5安打3四球3奪三振の粘投を見せた。

 3戦シリーズの初戦を12対3でものにしたヤンキースは、ポストシーズン通算8先発(46.0回)で防御率1.76と大舞台に強い田中に第2戦の先発を託したが、天候不良により試合開始が40分遅れた中でスタート。

 まだ雨風が吹きすさぶ中、田中は初回先頭打者を打ち取るも、そこから2者連続のツーベースを浴びて先制を許してしまう。その直後には雨が強くなり、33分間の中断となり、流れが変わるかと思いきや、田中は4番をアウトにした後に四球を出し、前日4安打と大当たりしていたジョシュ・ネイラーを迎える。1-0からの2球目、スプリッターを右中間真っ二つとなる二塁打を浴びて二者が生還。さらに続く7番打者にもバウンドが変わる不運な形のタイムリーを許し、初回に4点を失った。
 
 田中はポストシーズン直近3先発(16.0回)で計4失点、通算46イニングで二塁打2本だったのが、この回だけで4失点、3本と厳しいイニングとなった。しかし、ここから崩れないのが“神の子”だ。2回を2つの三振で三者凡退に抑えると、4回まで無失点ピッチング。

 この“復活劇”に、指揮官のアーロン・ブーン監督も「初回の天候は不運だったが、田中は真のプロ。見事に立ち直った」と称賛の声を送っている。それに応えるように、強力ヤンキース打線も爆発。2回表にジャンカルロ・スタントンが反撃のソロアーチをかけると、4回には無死満塁から6番のジオ・アーシェラが左中間へ完璧な逆転満塁本塁打を叩き込んで一気に逆転。さらに5回もスタントンが犠飛を放ち、ヤンキースが6対4でリードした。

 しかし、勝ち投手の権利がかかった5回、先頭のフランシスコ・リンドーアに二塁打、続く打者に四球を与えたところで降板。悔しさをにじませながら、マウンドを後にした。そして変わったチャド・グリーンがタイムリー二塁打を許し、試合は一転して6対6と同点で後半を迎えている。

構成●SLUGGER編集部
 
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