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MLB

通算251勝にサイ・ヤング賞2度。カーディナルス史上最高のエース、ボブ・ギブソンが84歳で逝去

SLUGGER編集部

2020.10.03

ワイルドな風貌通りの強気な投球が身上。頭部付近のビーンボールも多かったことから“ヘッドハンター”なる異名もつけられた。(C)getty Images

ワイルドな風貌通りの強気な投球が身上。頭部付近のビーンボールも多かったことから“ヘッドハンター”なる異名もつけられた。(C)getty Images

 1960年代から70年代前半にかけてカーディナルス一筋で活躍し、通算251勝を挙げた名投手ボブ・ギブソン氏が、1年以上にわたる膵臓癌との闘病の末、現地時間2日に84歳で亡くなったと『セントルイス・ポスト・ディスパッチ』が報じた。

 9月6日のルー・ブロック氏の逝去からひと月。カーディナルスはまたもレジェンドを喪った。ブロック氏と同時期に活躍したギブソン氏は、全身を使い、投球後に一塁側に倒れ込むダイナミックなフォームと、闘志あふれる投球スタイルで知られた大エースだ。

 59年に23歳でメジャーデビューを果たしたギブソン氏は、61年にカーディナルスのローテーションに加わり、リーグ5位の防御率3.24、13勝を挙げた。当初は荒れ球で知られ、リーグ最多の119四球を与えたが、翌年以降は徐々に制球が改善。62年には初のオールスター出場を果たし、64年には19勝を挙げてカーディナルス18年ぶりのリーグ優勝に貢献。ヤンキースとのワールドシリーズでも2勝してチームを世界一に導き、MVPを受賞した。なお、67年のレッドソックスとの3勝をマークし、ギブソン氏はMVPを受賞している。
 
 圧巻だったのは68年。この年は“投手の年”と呼ばれるほどピッチャーの活躍が目立ったが、中でもギブソン氏は出色だった。5月28日から13試合連続で完投し、この間7完封を含む10勝1敗と打者を圧倒。最終的に22勝9敗、258奪三振に加え、歴代4位の防御率1.12を記録し、サイ・ヤング賞とMVPをダブル受賞した。また、70年には初の自身唯一のノーヒットノーランを達成し、リーグ最多の23勝で2度目のサイ・ヤング賞に輝いている。

 75年に引退するまでに、最多勝1回、最優秀防御率1回、最多奪三振1回に加え、ゴールドグラブ賞を9回獲得。通算251勝、3117奪三振、3884.1イニング、255完投をはじめ、数々の球団記録を持つ。また、ワールドシリーズでの活躍でも知られ、シリーズ通算7勝と9奪三振はともに歴代2位の記録である。背番号45は引退した年にカーディナルスの永久欠番に指定され、81年には資格1年目で野球殿堂入りを果たした。引退後は故郷ネブラスカ州オマハで銀行の役員を務めた後、メッツ、ブレーブス、そして古巣カーディナルスでコーチを歴任。昨年7月には代理人を通じて膵臓癌と闘病していることを公表していた。

 名投手の訃報には、現役選手たちも反応した。今季ノーヒッターを達成したホワイトソックスのエース、ルーカス・ジオリトは、「彼は僕がメジャーの歴史の中で一番好きな投手。会って野球の話をする機会がなかったことを残念に思う」とツイート。パドレスとのワイルドカード・シリーズを終えた後に訃報を聞いたカーディナルスの正捕手ヤーディアー・モリーナは、涙を流しながら「ゲームに負けることはあるが、彼のような偉大な男を喪うことはただただ辛い」とその死を惜しんだ。

構成●SLUGGER編集部
 
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