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プロ野球

【今週のセ・リーグ】本塁打、安打、防御率のタイトル争いが熾烈!“味方”を助けられるチームはどこ?

氏原英明

2020.10.20

阪神の大山(左)と広島の鈴木(右)。本塁打王争いを展開する2人が甲子園で対決する。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)、産経新聞社

阪神の大山(左)と広島の鈴木(右)。本塁打王争いを展開する2人が甲子園で対決する。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)、産経新聞社

●中日-DeNA
(20~22日/ナゴヤドーム)


 巨人の優勝マジックは「7」。今週にもセ・リーグ制覇が決まる可能性があるが、それは週後半の注目カードで言及するとして、熾烈になってきたのが、個人タイトル争いだ。前週で取り上げた部門が、この1週間で熾烈さを増してきた。

 リーディングヒッターと最多安打を独走するのはDeNA佐野恵太。昨年までは代打メインだったが、筒香嘉智のメジャー移籍を機に定位置を獲得すると、レギュラー1年目ながら“キャプテン”を任され、見事にその期待に応えている形だ。タイトルを獲得すればドラフト9位からの大大下克上。

 球団の最下位指名からのタイトル奪取となれば、宮崎敏郎以来となるが、さすがにドラフト9位は史上初めてのことだ。その年のドラフトで1番最後に読み上げられた選手としては元ロッテの福浦和也が有名だが、佐野は最後ではないものの「9位」からの下克上は凄まじい。

 もっとも、佐野の二冠に待ったをかけているのが、中日のリードオフマン・大島洋平だ。何と先週だけで23打数14安打の驚異的な追い上げを見せ、シーズン安打数128本は佐野と「3」まで迫っている。佐野はこの間に4本塁打を放った一方で安打数は5本にとどまった。そんな両者が今節に対戦する。先に打席が回ることが多い大島が安打を放つことで、佐野にプレッシャーをかけることもできる。熾烈な2人の争いに注目したい。
 
●阪神―広島
(20~22日/甲子園球場)


 2位・阪神と5位・広島の対決は大した注目はないが、両主砲の打棒からは目を離すわけにはいかない。大山悠輔と鈴木誠也だ。本塁打王争いでトップに立っているのが、大山の「26」本塁打。前週は25本で、岡本和真(巨人)と並んでいたが、大山が1本放ってリードした。対広島戦は8本塁打をマークしているお得意様で、今節の先発予定の遠藤淳志から2本、九里亜蓮から1本を放っており、そのリードを固めるかもしれない(他の選手は一軍外)。

 しかし、大山と岡本の争いに、鈴木が一気に食い込んできた。先週頭の時点では21本塁打で差があったのだが、一気に3本塁打をマーク。阪神戦では19試合で打率.333、OPS1.014と好相性ではあるのだが、甲子園の6試合では打率.238、2本塁打と特別得意にしているわけではない。広い甲子園を舞台にして、大山VS鈴木のどちらがアーチをかけるだろうか。
 

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