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プロ野球

いよいよ大詰め!ロッテ・西武・楽天が三つ巴で争うCS枠を勝ち取るのは一体どのチーム?

氏原英明

2020.11.02

現状、2位のロッテに西武と楽天が必死に追いすがっているが、ソフトバンクへの挑戦権を手にするのはどのチームだろうか? 写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

現状、2位のロッテに西武と楽天が必死に追いすがっているが、ソフトバンクへの挑戦権を手にするのはどのチームだろうか? 写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 パ・リーグのCS争いが熾烈を極めている。

 3年ぶりのリーグ優勝を決めたソフトバンクへの挑戦権をめぐり、ロッテ・西武・楽天の3チームが激しい争いを繰り広げている。11月1日を終えた時点で、2位・ロッテと3位・西武のゲーム差は1.5、西武と4位・楽天のゲーム差が1。2.5ゲーム差に3チームがひしめく状況となっている。

 残り試合数は最も多い西武が7試合、ロッテが6試合、楽天が5試合。直接対決は西武と楽天が2試合(11月6~7日・楽天生命)、ロッテと西武が1試合(11月8日・ZOZOマリン)組まれている。

 西武の最大の強みは救援投手陣だ。クローザーの増田達至から平良海馬、森脇亮太、あるいは宮川哲と計算できる投手が多いのが大きい。週の前半に先発する高橋光成が長いイニングを投げられるので、戦い方が見えやすいというのはあるだろう。

 一方、打線は過去数年のような勢いがない。出塁率はリーグ最下位で得点数は4位。不振に苦しんでいた主砲の山川穂高が右足首の故障で登録抹消となり、かなり苦しい戦いを強いられている。
 
 辻発彦監督もこれを受け、特に10月は「渋く1点」を取る野球を展開している。そのことは、2番・源田壮亮がシーズン20犠打のうち実に10個を10月に記録しているという事実からも分かる。一気に畳み掛ける試合はめっきり少なくなったが、ここ数試合で中村剛也の調子が上向いてきたのはプラス材料だ。これまで中村の打撃を見てきたが、結果が出ていない時もそれほどスウィングが悪かったわけではなく、ちょっとのズレが起きていただけだった。思い切って上位にするのも悪くない。

 10月に8勝17敗と大きく負け越したロッテは最後の最後でどれだけ踏ん張れるか。10月31日の楽天戦では6回に5点を奪う猛攻を見せて連敗が4でストップ。1日の試合でも1回に4番・清田育宏の2点本塁打が飛び出すなど、最悪の状態は脱しつつあるように見える。
 

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