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プロ野球

“黄金ルーキー”奥川恭伸がシーズン最終戦で一軍デビュー。2回5失点9安打とプロの洗礼を浴びる

THE DIGEST編集部

2020.11.10

“黄金ルーキー”奥川が最終戦で一軍マウンドに。その雄姿に多くのヤクルトファンが詰めかけた。写真:田口有史

“黄金ルーキー”奥川が最終戦で一軍マウンドに。その雄姿に多くのヤクルトファンが詰めかけた。写真:田口有史

 10日に神宮球場で行われたヤクルトのシーズン最終戦。すでに最下位が確定しているにも関わらず、多くのファンが詰めかけた。なぜならこの日は、ヤクルトの黄金ルーキー奥川恭伸の、プロ初登板・初先発が予定されていたからだ。

 昨年夏の甲子園ではエースとして星陵高を準優勝まで導き、同年のドラフトで3球団競合の末に入団した“元甲子園のスター”のピッチングには注目が集まっていたが……。

 記念すべきプロ初対決の相手は、いきなり鈴木誠也。やはり緊張があるのか、奥川は初球、2球目と続けて外角に外れるボールとなった。そして、カウント3-1からの5球目を見事に捉えられて二塁打を打たれる。続く打者を抑えてプロ初アウトを取ったのもつかの間、3番にも三塁内野安打を浴びて1死二、三塁のピンチ。
 
 4番・松山竜平は0-2と追い込みながらも、この回に多投したストレートを上手く捉えられて2失点。5番にも二塁打を浴びたものの、堂林翔太からプロ初三振、続く打者も三振に仕留めてどうにか最初のイニングを終えた。

 2回のマウンドにも上がった奥川は、またも鈴木にヒットを打たれるものの、この回を無失点に抑えるが、続く3回は先頭打者のヒット後、松山に2ランを喫してしまった。さらに二者連続で安打を浴びたところで降板。2人のランナーは代わった星が返してしまい、プロ初登板は2と0/3回で57球を投げ、9安打5失点、2奪三振のほろ苦デビューとなった。

 この日は57球を投じてストレート32球(56.1%)、フォーク11球(19.3%)、スライダー10球(17.5%)、ツーシーム4球(7.0%)。被安打はそれぞれ5本、2本、1本、1本で、奪った三振はいずれもフォークだった。

 ストレートはこの日最速148キロとまだ本調子とは言えない球速で、デビュー戦はプロの洗礼を浴びる結果になってしまった。一軍初登板で得た収穫と課題を糧に、来季は開幕から活躍を期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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