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ダルビッシュの“グラブ落とし”が専門家選出「最もだました投球で賞」に。地元メディアは「真のサイ・ヤング賞」と称賛(?)

THE DIGEST編集部

2020.11.14

ダルビッシュが受賞したマル秘・サイ・ヤング賞とは?(C)Getty Images

ダルビッシュが受賞したマル秘・サイ・ヤング賞とは?(C)Getty Images

 メジャーリーグは現地時間11日、今季のサイ・ヤング賞を発表。シカゴ・カブスのダルビッシュ有はアジア人初の受賞の可能性が報じられていたものの、結果はトレバー・バウアー(シンシナティ・レッズ)に次ぐ自身2度目の2位に終わった。しかし実は、“あるアウォード”を受賞することになった。

「ピッチングニンジャ」の愛称で知られ、ダルビッシュやバウアーをはじめ多数のメジャーリーガーがフォローしている野球動画の専門家、ロブ・フリードマン氏は現地12日、自身のツイッターで発表している“独自アウォード”の一つを発表。これまで「三振の時の吠え方賞」「最優秀“野手”投球賞」などをアナウンスしてきたが、「最もだました投球で賞」にダルビッシュの“ある投球”を選出した。
 
 バウアーとの投げ合いが行われた8月30日レッズ戦、ダルビッシュは6回7安打無失点8奪三振の好投で白星を手にした。この試合の4回に“事件”が起きた。4回無死一塁、1ストライクからスプリッターを投げようとすると、何と左手にはめていたグラブがすっぽり地面に落下。それでもボールはちゃんと外角の難しいコースに行ってファウルをとったのだからすごい。投球後にはダルビッシュも打者も苦笑いを浮かべていた。

 この“魔球”にはMLB.comも反応し、「ユウは新しい球種を彼の持ち球に加えたのか?」とコメント。地元紙でも、ダルビッシュが持ち球が11種類あると言われていることもあり、「新しい12球種目ができた」と報じたことも。そして今回、フリードマン氏の「最もだました投球で賞」に「ウィナー:ユウ・ダルビッシュのグラブレス・スプリッター」が選ばれると、カブス専門メディアは「本当のサイ・ヤング賞だ」と称賛(?)していた。

 ちなみに、ダルビッシュは昨年も同氏の特別賞「2019ピッチングニンジャ・アウォード“最高死球”:トリプルキル」を受賞している。これは4月15日のマーリンズ戦で、ダルビッシュが99マイル(159キロ)の速球で打者の股間と球審の首、そして捕手の背中をも“攻撃”した伝説の「1球3死球」である。

 本物のサイ・ヤング賞は惜しくも受賞できなかったけれども、こうして印象にの残るプレーを見せてくれるという意味でも、ダルビッシュは“真のプロ”なのかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部
 
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