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プロ野球

ソフトバンクが“継投ノーヒットノーラン”まであと1人の快投で王手!4年連続日本一まであと1勝

SLUGGER編集部

2020.11.24

ムーア(写真右)が日本シリーズ初登板で7回無安打無失点の大活躍。モイネロと森のリレーで“継投ノーヒットノーラン”まであと1人だったが、大記録達成はならず。写真:田口有史

ムーア(写真右)が日本シリーズ初登板で7回無安打無失点の大活躍。モイネロと森のリレーで“継投ノーヒットノーラン”まであと1人だったが、大記録達成はならず。写真:田口有史

[日本シリーズ第3戦]ソフトバンク 4-0 巨人/11月24日/PayPayドーム

 2連勝で勢いがあるはずのソフトバンクだが、今日の試合は序盤にミスが相次いだ。1回表にはショートの牧原大成の悪送球で先頭の吉川尚輝に出塁を許し、続く松原聖弥の打席で捕手の甲斐拓也もフィルダースチョイスを犯す。さらに1回裏の攻撃では、1番の周東佑京、2番・中村晃が続けて初球打ちで凡退するなど、攻守にやや緊張感を欠いていた。しかし、巨人もミスに乗じることができない。松原は一、二塁間に挟まれてアウトとなり、続く坂本勇人、岡本和真も凡退して、結局無得点に終わった。

 ソフトバンクはムーア、巨人はサンチェスの両外国人先発が好投もあって、しばらくは均衡が続いたものの、3回にそれが崩れた。前回の打席で淡白な攻撃に終始した2人が“名誉挽回”。2死から周東が自慢の俊足を飛ばして、今シリーズ初ヒットとなるセカンドへの内野安打を放つと、続く中村はカウント2-2からの5球目をすくい上げた。打った瞬間にそれとわかる当たりはライトスタンドへ突き刺さる先制の2ランに。さらに中村は、6回にも1死一、二塁のチャンスでライト前のタイムリーヒットを放ち、チームの全4得点のうち3打点を一人でたたき出した。
 
 一方、今日こそはなんとしても勝ちたかった巨人だが、四球やエラーでランナーこそ出すものの、ムーアの前に7回まで無安打と打線が完全に沈黙。6回裏の守備では一死満塁のピンチを凌ぎ、試合の流れが巨人に傾いたかと思われたが、直後の攻撃は三者凡退に終わり、完全に勢いを止められた。

 ムーアは無安打のまま7回限りで降板するも、ソフトバンクは8回にモイネロを投入。さすがにムーアの快投の後で緊張したのか、モイネロは死球と四球で1死一、二塁のピンチを招くも、田中俊太と重信慎之介を連続三振に打ち取ってノーヒッターを“継続”。

 さらに9回はクローザーの森唯斗がマウンドに上がり、坂本、岡本を続けて凡退させたが、9回2死から丸佳浩がセンター前に運んで“継投ノーヒットノーラン”は阻止した。だが、続く6番ウィーラーは平凡なセカンドフライに終わり、ソフトバンクが3連勝で王手をかけた。
 
構成●SLUGGER編集部

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