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プロ野球

広島・森下暢仁が球団新人最高額の4300万円でサイン。しかし「アップ額」歴代トップ10は遥かその先!?

SLUGGER編集部

2020.12.08

新人王筆頭・森下(左)が球団最高額で契約更新。しかし過去には和田(右下)や松坂(右上)をはじめ、驚異的な昇給を1年目から手にした選手がいた。写真:滝川敏之(森下)、田口有志(和田)、SLUGGER(松坂)

新人王筆頭・森下(左)が球団最高額で契約更新。しかし過去には和田(右下)や松坂(右上)をはじめ、驚異的な昇給を1年目から手にした選手がいた。写真:滝川敏之(森下)、田口有志(和田)、SLUGGER(松坂)

 広島・森下暢仁が8日、初の契約更改交渉に臨み、4300万円でサイン。球団新人では、2年目の年俸&上がり幅はともに野村祐輔(1500→4000万円)を抜いて史上最高額となっている。

 もっとも、この評価も納得だろう。野村と同じ明治大で活躍した右腕は即戦力の期待に応え、10勝3敗、リーグ2位の防御率1.91、10・11月の月間MVP受賞と大活躍。17日に発表される新人王も確実と見られる。コロナ禍による減収がなければ、もしかしたらさらなる年俸アップもあったかもしれない。とはいえ、森下の2700万円増も、歴代の1年目契約更改者の中でトップ10にも入らないのだから驚きだ。下記リストがアップ額のトップ10である。
 
【1年目の契約更改“アップ額”トップ10】
1位 和田毅(ダイエー/2003年)
■+6500万円(1500→8000)/タイトル:新人王
2位 松坂大輔(西武/1999年)
■+5700万円(1300→7000)/タイトル:最多勝、新人王、ベストナイン、ゴールデン・グラブ
3位 菅野智之(巨人/2013年)
■+5500万円(1500→7000)/タイトル:CSMVP
4位 上原浩治(巨人/1999年)
■+5300万円(1300→6600)/タイトル:最多勝、最高勝率、最多奪三振、最優秀防御率、沢村賞、新人王、ベストナイン、ゴールデン・グラブ
5位 則本昂大(楽天/2013年)
■+4800万円(1200→6000)/タイトル:新人王
6位 田中将大(楽天/2007年)
■+4500万円(1500→6000)/タイトル:新人王
7位 小川泰弘(ヤクルト/2013年)
■+4100万円(1500→5600)/タイトル:最多勝、最高勝率、新人王
8位 東克樹(DeNA/2018年)
■+4050万円(1500→5550)/タイトル:新人王
9位 摂津正(ソフトバンク/2009年)
■+3800万円(1200→5000)/タイトル:新人王、最優秀中継ぎ
10位 澤村拓一(巨人/2011年)
■+3700万円(1500→5200)/タイトル:新人王
※金額は推定

 1年目の契約更改額として、燦然と球史に残っているのが2003年の和田毅だ。“速くないのに速いストレート”を武器とした早稲田大のエース和田は、2002年のドラフト自由枠でダイエーに入団。14勝5敗、防御率3.38、8完投、2完封をマークしてリーグ優勝に貢献し、阪神との日本シリーズでは第7戦に先発して新人初の完投勝利を挙げ、胴上げ投手になった。シーズン成績は“飛びぬけた”(もちろん凄いが)ものではないものの、ご祝儀ボーナスもあってか、オフの契約更改では何と6500万円アップの8000万円をゲット。2年目の上がり幅&年俸額はともに歴代最高額である。
 
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