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プロ野球

【セ・リーグ80年代ベストナイン】多彩な人材がそろう“群雄割拠の時代”。一塁はバース、原、掛布、衣笠…役者揃いの三塁は?

筒居一孝(SLUGGER編集部)

2020.12.13

80年代の三塁には巨人の原、カープの衣笠と人材揃いだが、やはり“ミスター・タイガース”掛布(写真)の実力はそれ以上だった。写真:産経新聞社

80年代の三塁には巨人の原、カープの衣笠と人材揃いだが、やはり“ミスター・タイガース”掛布(写真)の実力はそれ以上だった。写真:産経新聞社

 1980年代は、プロ野球にとって華やかなりし時代だった。テレビ番組『プロ野球ニュース』が全盛を迎え、『珍プレー好プレー大賞』もスタート。王貞治や野村克也らが80年限りで引退し、新たなスター選手が生まれた時代でもある。SLUGGER編集部では、そんな80年代のベストナインを選定(野手8人+先発投手3人+抑え1人を選定)。今回はセ・リーグ編だ。

捕手 山倉和博(巨人)
一塁 バース(阪神)
二塁 篠塚和典(巨人)
三塁 掛布雅之(阪神)
遊撃 高橋慶彦(広島)
外野 山本浩二(広島)
外野 クロマティ(巨人)
外野 真弓明信(阪神)

先発 北別府学(広島)
先発 遠藤一彦(大洋)
先発 江川卓(巨人)
抑え 郭源治(中日)
 
 人気では巨人一強だったが、各チームの実力という点でいえば、80年代のセ・リーグは群雄割拠だった。それだけに、各ポジションに実力のある選手がひしめき、選出は難航した。

 捕手には82年のMVP・中尾孝義(中日→巨人)や、ベストナインとゴールデングラブをそれぞれ3度ずつ受賞した達川光男(広島)らも候補となったが、中尾は故障の多さもあってフルシーズン働けた年が少なく、達川は打撃での貢献度がネックになった。87年にシーズンMVPを受賞した山倉は、主に8番を務めながらディケイド通算101本塁打と長打力を備え、盗塁阻止率4割越えを3度記録するなど守備でも持ち味を発揮。87年までは毎年100試合に出場するなど怪我にも強く、総合力では80年代ナンバーワン捕手と言っていいだろう。
 

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