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プロ野球

強打者がひしめく三塁が最激戦区。沢村賞を争った大野と菅野は甲乙つけ難いが…【氏原英明が選ぶセ・リーグベストナイン】

氏原英明

2020.12.15

三塁は本塁打と打点の二冠を獲得した岡本(右)が有力。OPSリーグ1位の村上(左)は一塁での選出となりそう。写真:滝川敏之、徳原隆元

三塁は本塁打と打点の二冠を獲得した岡本(右)が有力。OPSリーグ1位の村上(左)は一塁での選出となりそう。写真:滝川敏之、徳原隆元

 12月17日(木)に行われる『NPB AWARDS 2020』で、新人王やMVPなどとともに両リーグのベストナインが発表される。そこでひと足早く、ベースボール・ジャーナリストの氏原英明氏が独自に各リーグのベストナインを選出した。

 2020年のセ・リーグは巨人が圧倒的な力を見せて2連覇を達成した。しかし、ポジション別に見ていくと、他球団の選手たちの成績が悪かったわけではない。むしろ逆で、今季のベストナインはかなりの"混戦"だ。

 激戦区から見ていこう。

 まずは外野手。打率リーグ1~4位は佐野恵太(DeNA)、梶谷隆幸(DeNA)、青木宣親(ヤクルト)、大島洋平(中日)とパ・リーグと同じく外野手が独占した。大島は最多安打のタイトルを獲得している。一方、OPS(出塁率+長打率)を見ると、2位が青木で3位に鈴木誠也(広島)、4位に丸佳浩(巨人)が入る。また、近本光司(阪神)は安打数リーグ3位で盗塁王のタイトルも獲得している。
 
 こうなってくると、データに加えて印象度や好みの問題になってくるだろう。その中で、OPS、そして得点圏打率なども加味して青木、鈴木、佐野を選出した。

 三塁手部門も激戦だ。本塁打・打点の二冠を獲得した岡本和真(巨人)を選んだが、OPSリーグ1位の村上宗隆(ヤクルト)を三塁手とするとかなりのデッドヒートになる。村上を一塁手としても、大山悠輔(阪神)も本塁打・打点ともリーグ3位と岡本に肉薄した上、打率やOPSでは上回っている。打率3割をクリアし、好守も光る高橋周平(中日)も例年なら有力候補だが、今年は厳しいか。

 投手部門はほぼ2人の争いに限られるが、その中での選択が難しい。
 

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