巨人は12日、球団ＯＢの桑田真澄氏が１軍投手チーフコーチ補佐に就任したと発表した。巨人を退団した06年以来、15年ぶりの古巣復帰にファンは狂喜乱舞しているが、ＯＢもこの人事を好意的に受けて止めているようだ。

　なかでも、1999年から足掛け11年に渡って巨人で活躍した上原浩治氏は、その代表格と言えるだろう。ルーキーイヤーの1999年に新人王、沢村賞、ゴールデングラブ賞などを総なめにした稀代の右腕は、桑田氏入閣のニュースを受けて自身のTwitter（@TeamUehara）を更新。「わぉ、桑田さんが巨人のコーチに…　これは楽しみだなぁ　ピッチャー陣が変わるかもしれませんね　いろいろ期待してます！！」と諸手をあげて期待感を示したのだ。
  　また、このコメントにファンが反応。上原氏のTwitterには、「ホント嬉しい」「最大の補強ですね」といった歓喜の声が届いたほか、「そして次は上原さんが！！」「上原さんはコーチの話はきてませんか？」「上原さんの入閣はまだかな？」などの質問が寄せられた。しかし、本人は「ないなぁ」と涙顔の絵文字を添えて答えている。

　桑田氏はＮＰＢでの指導は初めてだが、東京大学や桜美林大学で特別コーチを務めるなど現場に立ってきた。また、引退後は早稲田大大学院スポーツ科学研究科で学び首席で卒業。その後、東京大大学院総合文化研究科にも在籍し、投球フォームなどの研究を続けてきた。

　巨人のエースとして重ねた豊富な経験と、スポーツ科学の知識も踏まえた独自の野球理論を併せ持つ桑田氏の入閣に、ファンはもちろん、ＯＢが期待を寄せるのも当然かもしれない。レジェンドはどんな形で、その投球技術を還元してくれるのか。新シーズンが今から楽しみだ。

構成●THE DIGEST編集部

【画像】桑田氏の入閣に上原氏も期待感！「ピッチャー陣が変わるかもしれませんね」とコメントした実際の投稿