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MLB

単年15~20億円要求と報道の田中将大、「日本の方が大型契約を提示するかも」と現地メディアが驚きの分析

THE DIGEST編集部

2021.01.19

去就が定まらない田中。日米どちらで投げるのか、契約額は日本が上回るとの報道もある。(C)Getty Images

去就が定まらない田中。日米どちらで投げるのか、契約額は日本が上回るとの報道もある。(C)Getty Images

 1月下旬に差し掛かろうとしているが、MLBのストーブリーグは多くの選手が”就職難”にあえいでいる。ニューヨーク・ヤンキースからFAとなった田中将大もその一人だ。現地時間17日、地元局『SNY』によると、1年1500~2000万ドル(約15億5000万円~20億7000万円)の契約を望んでいると報じられている。

 コロナ禍が直撃したMLBは各球団が100億円規模の損失を出したとされ、厳しい市場となっている。田中は事前予想で3年3900万ドル(約40億円)でヤンキースと再契約と見られていたが、チームは首位打者DJ・ラメイヒューとの交渉を優先。先日に6年9000万ドル(約93億4000万円)で再契約に達するやいなや、今度はサイ・ヤング賞2回のコリー・クルーバーと1年1100万ドル(約11億4000万円)とも契約をまとめた。

 すると、ヤンキースの総年俸はぜいたく税の課税対象となる2億1000万ドル(約218億円)に限りなく近づいてしまった。同球団はぜいたく税を下回ることを念頭においており、さらに残りのキャップは「数百万ドル」しかないとあって、もし1年1500万ドル前後を田中が希望しているとしたら、(田中が相当に折れない限り)ヤンキースとの再契約は難しくなっているというわけだ。
 
 これを受けてMLBの移籍情報を取り扱う『MLBトレード・ルーマーズ』は、田中が日本球界復帰も選択肢に入れていることを紹介しながら、「日本プロ野球からタナカは強い関心を寄せられており、アメリカよりも大規模な契約を提示されるかもしれない」と言及。そして、複数球団が「タナカの日本復帰の可能性はどんどん高くなっている」とも伝えた。

 田中の要求額が高いと感じるかどうかは人によるだろうが、同サイトは「その額を求めてもタナカを責めることは難しい」と断言している。というのも、実績は十分のクルーバーは過去2年間は故障に苦しみ、わずか36.1イニングしか投げていないものの1年1100万ドルの契約をゲット。そして今季5先発しかせず、前年は防御率6点台だったドリュー・スマイリーも1年1100万ドル、田中(32歳)の5歳上のチャーリー・モートンも1年1500万ドルの契約を手にしており、「耐久性を証明してきたタナカ」は十分にこの金額に見合うものだという。

 仮にもし田中が日本に復帰するようだと、先日にポスティングが不成立に終わった菅野智之(巨人)が更新した、日本プロ野球歴代最高年俸8億円も塗り替える可能性が高い。果たして日本復帰はあるのか、それともメジャー残留か。田中の去就に日米が注目している。

構成●THE DIGEST編集部

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