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田中将大のヤンキース残留“消滅”にブルージェイズが興味。移籍に前向きとの情報も!?

THE DIGEST編集部

2021.01.25

ヤンキース入りがほぼなくなったと見られる田中だが、同地区ブルージェイズと進展あり?(C)Getty Images

ヤンキース入りがほぼなくなったと見られる田中だが、同地区ブルージェイズと進展あり?(C)Getty Images

 ピンストライプを着た田中将大の雄姿はもう見られないかもしれない。

 ニューヨーク・ヤンキースは現地時間24日、4人の若手選手との交換でピッツバーグ・パイレーツから先発右腕のジェイムソン・タイオンを獲得した。先日にはサイ・ヤング賞2回のコリー・クルーバーも補強しており、ほぼ先発ローテーションが揃った形に。田中との再契約の可能性は、さまざまな意味でなくなった可能性が高いと現地複数メディアが考察している。

 ヤンキースの現時点の先発投手陣は、エースのゲリット・コールにクルーバー、タイオン、左腕ジョーダン・モンゴメリー、昨季はDV規約違反になった若手ドミンゴ・ヘルマンという布陣が考えられる。そして夏場には、2018年に19勝を挙げたルイス・セベリーノもトミー・ジョン手術からの復帰が予想され、救援陣によるブルペンデーも含めて先発の頭数が揃っている。

 そしてヤンキースは、今季の総年俸をぜいたく税課徴ラインの2億1000万ドル(約218億円)未満に抑える方針を掲げている。24日にタイオン(今季年俸225万ドル/2億3000万円)を獲得したことで、残り予算200万ドル前後しか許されないと見られており、一部報道で単年1500万ドル(約15億5000万円)以上を望んでいるとされる田中との再契約は、事実上、消滅した可能性が高いというわけだ。
 
 田中を巡っては1月中旬、ダルビッシュ有らを獲得したサンディエゴ・パドレスが狙っているとも言われたが、こちらもパイレーツからジョー・マスグローブを補強しており、ヤンキース以上に先発投手の層が分厚くなっている。では、やはり“日本復帰”か、とも考えられるが、ここに来て田中の獲得戦線に乗り出してきた球団がある。

 スポーツメディア『メッツメリーズド』は現地時間24日、関係者筋の情報として、山口俊が所属しているトロント・ブルージェイズが田中に興味を示していると報じた。同サイトによると、契約内容までは煮詰まっていないものの、「両者はすでに接触済みであり、ブルージェイズが先日スター外野手のジョージ・スプリンガーを獲得したことで、タナカ側が同球団に興味を持ったようである」という。

 若手野手が多数揃うブルージェイズは23日、6年1億5000万ドル(約156億円)で球宴選出3回のスプリンガーを補強。チームは躍進に向けて数々の大物選手獲得を目指すなど、補強予算自体は潤沢にある。そして先発投手陣に不安を抱える点からも、計算のできる先発3番手の田中を加えることは理に叶っているとも言えるだろう。しかも、同地区ヤンキースからの"引き抜き"となれば、勝利数にも大きく影響があるかもしれない。

 果たして田中はブルージェイズ入りがあるのか、それとも他の球団か、はたまた日本復帰か。その去就は日に日に注目されているのは間違いない。

構成●THE DIGEST編集部
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