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「寂しいよ」「素晴らしいチームメイト」ヤンキース正捕手が、首位打者が田中将大に惜別メッセージ!

THE DIGEST編集部

2021.01.29

田中は

田中は"古巣"からも愛されていた! 女房役のサンチェス(右)などが感謝のコメントを届けている。(C)Getty Images

 日本時間28日、田中将大と楽天が契約合意に達したことが分かった。2013年の創設初の日本一、24勝0敗1セーブという衝撃的な成績を残して日本をあとにした右腕は、ニューヨーク・ヤンキースと7年契約を結び、このオフにFAを迎えた。

 当初はヤンキースとの再契約が濃厚と見られていたものの、コロナ禍の直撃によりメジャーの経営は大きな痛手を負い、球界最高の名門もいつになく厳しいストーブリーグを強いられた。そしてヤンキースは、田中の他にも首位打者のDJ・ラメイヒューらも主力がFAとなり、「誰を残すか」という選択が迫られた。そして球団は、ラメイヒューとの再契約を最優先課題としたため、田中の契約は後手に回り、結果として“離別”という選択になったわけである。

 メジャーリーグは「契約にドライ」と言われるが、当たり前だが選手たちは人間だ。愛着のあるチームメイトとの別れを喜ぶ選手などいない。そして、ヤンキースで7年間活躍してきた田中ともなれば、その想いは言うまでもないだろう。

 田中がメジャーで最も多くバッテリーを組んだ(68試合)、シーズン30本塁打以上を2回記録している大型捕手のゲリー・サンチェスは、田中に対して「マサ、そのすべてにありがとう。関わった選手、コーチ、ファン全員がキミの成し遂げてきた仕事にお礼を述べるはずだ。会えなくて寂しくなるね。“ピッツァ”!」と語った。
 
 サンチェスは打撃の反面、その守備力は決して高くなく、田中の伝家の宝刀スプリッターを後逸するシーンも少なくなかった。日米のファンから叩かれることもあったが、田中とはベンチやマウンドで親しくしており、心を通じ合わせた仲だったのは間違いない。“ピッツァ”とは田中いわく、2017年の球団CMにサンチェスとともに出演した際のオマージュからきているのでは、とのこと。

 そして、田中がヤンキースに残留できなくなった間接的な“原因”の一つとなった、球界屈指の好打者ラメイヒューも田中の移籍を悲しんだ。先日、6年9000万ドル(約93億円)で再契約した男は、「マサがヤンキースに戻ってこないという(日本との)契約の知らせは、本当にガッカリさせるニュースだった」と文字通り落胆。

 そしてこう続けた。「だから、僕はこのことを言及したいんだ。マサがどれだけ素晴らしいチームメイトだったのか、そしてヤンキースにNYにどれだけのインパクトを残してきたのかをね」「そして、僕は彼が今後うまくやることを望んでいるし、僕も彼のようになりたいと思う」と感謝を述べている。

 ともに過ごしてきた、チームメイトからの“まっさら”な田中への想い。この言葉を聞くだけで、田中がいかにメジャーで活躍し、存在感を発揮してきたのかが分かるのではないだろうか。ラメイヒューが言うように、おそらくヤンキース関係者は、田中が楽天で活躍するその姿を期待しているはずである。

構成●THE DIGEST編集部

※記事初出時、配信内容に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。

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