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高校野球

【センバツ出場校の実力番付】大阪桐蔭が頭一つ抜けた存在。二番手グループの3校は…〈SLUGGER〉

西尾典文

2021.02.02

大阪桐蔭は松浦慶斗(左)ら投手陣が充実。中京大中京も畔柳亨丞(右)に加えて、野手陣にも実力者が揃う。写真:徳原隆元

大阪桐蔭は松浦慶斗(左)ら投手陣が充実。中京大中京も畔柳亨丞(右)に加えて、野手陣にも実力者が揃う。写真:徳原隆元

 1月29日に32の出場校が発表された選抜高校野球。前哨戦とも言われている秋の明治神宮大会が中止となったことで例年以上に出場校の実力差が見えづらい状況だが、秋季大会の戦いぶりから実力番付を発表したい。

 上位18校は以下のような序列となった。

東横綱 :大阪桐蔭(大阪)   西横綱 :中京大中京(愛知)
東大関 :智弁学園(奈良)   西大関 :仙台育英(宮城)
東関脇 :常総学院(茨城)   西関脇 :健大高崎(群馬)
東小結 :県岐阜商(岐阜)   西小結 :東海大菅生(東京)
東前頭一:市立和歌山(和歌山) 西前頭一:東海大相模(神奈川)
東前頭二:明豊(大分)     西前頭二:神戸国際大付(兵庫)
東前頭三:敦賀気比(福井)   西前頭三:天理(奈良)
東前頭四:北海(北海道)    西前頭四:明徳義塾(高知)
東前頭五:福岡大大濠(福岡)  西前頭五:広島新庄(広島)

 東の横綱はやはり大阪桐蔭になるだろう。投手陣は左の松浦慶斗、右の関戸康介というドラフト上位候補に挙がる二人以外にも竹中勇登、川井泰志と力のある選手が控えており、層の厚さは出場校の中でも随一。野手も打線の迫力は旧チームに比べると少し落ちるものの、宮下隼輔、池田陵真、前田健伸のクリーンアップは全員長打力があり、足を使える選手が多いのも強みだ。伝統の堅守も健在で総合力では頭一つ抜けた存在と言えるだろう。
 
 二番手グループに上げたいのが中京大中京、智弁学園、仙台育英の3校。中京大中京はエースの畔柳亨丞に注目が集まるが、野手もショートの細江泰斗、センターの桑垣秀野を中心に実力者揃いで攻守のバランスの良さが光る。畔柳に続く投手陣が整備できれば頂点を狙えるだけの戦力は揃っている。

 近畿大会の決勝で大阪桐蔭を破った智弁学園ももちろん優勝候補だ。前川右京、山下陽輔の強打者二人を中心とした打線は強力で、近畿大会4試合で49安打、28得点をマークした。秋はもうひとつ調子が上がらなかったがエースの西村王雅も下級生の頃から経験十分で、大型右腕の小畠一心もボールに力がある。チームの総合力では屈指と言えるだろう。

 東北王者の仙台育英も豊富な戦力を誇る。投手陣は下級生の頃から豊富な経験を誇る伊藤樹がエースだが、秋の東北大会はその伊藤に頼らず5人の投手を上手く使い分けて4試合で3失点という見事な試合運びを見せた。特に2番手の松田隆之介は成長著しく、エースの座を奪う可能性もあるだろう。打線も昨年の入江大樹(楽天5位)のような大砲は不在だが、上位から下位まで力のある打者が揃い、機動力も高い。東北勢悲願の初優勝も可能性十分だろう。
 

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