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今季“2人だけ”の「2-2」。打者・大谷翔平、あのイチローも成し得なかった日本人初の偉業達成なるか

THE DIGEST編集部

2021.04.08

打者・大谷はパワーもスピードもメジャー最高峰! イチローも達成できなかった領域に踏み入れられるか。(C)Getty Images

打者・大谷はパワーもスピードもメジャー最高峰! イチローも達成できなかった領域に踏み入れられるか。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は現地時間4月6日、本拠地で行なわれたヒューストン・アストロズ戦に「2番・DH」で先発出場すると、2安打1盗塁の活躍を見せた。

 大谷と言えば、先日4日の試合で“リアル二刀流”としても躍動。初回の第1打席では、MVP3回のマイク・トラウトが持つ打球速度の球団最速記録を更新しての、115.2マイル(約185.4キロ)特大アーチを放って日米を震撼させるパワーを発揮した。

 しかし6日の試合では、別の”ツール”がフォーカスされた。初回、通算209勝を挙げている相手右腕のザック・グレインキーに態勢を完全に崩されてしまうが、ぼてぼての打球で全力疾走して一塁セーフ。内野安打で出塁するとその直後には、完璧なタイミングで二塁を陥れて盗塁。地元記者のファビアン・アルダヤ記者は「もしかすると、チームで最も盗塁が上手な選手かもしれない」と称賛の声を発したほどである。
 
 そして6日の試合を終えた時点で、大谷は今シーズンメジャー”2人だけ”の数字を記録することになった。

 2本塁打はメジャー10位タイ、2盗塁は1位タイ。その中で「2本塁打&2盗塁」を記録しているのは、マーカス・セミエン(トロント・ブルージェイズ)と大谷しかいないのである。しかもよく考えてほしい。大谷はこれでいてピッチングもしているということを。

 もちろん、シーズンが進むにつれて体調管理は難しくなるため、休養日も増えることになるだろう。しかしもし、健康状態を最後まで維持できたとしたら、大谷は「20本塁打&20盗塁」を達成しても不思議はない。しかも、2ケタ勝利を挙げている可能性だってある。

 あのイチローも、「20-20」を記録したことはなく、最も迫ったのが15本塁打&32盗塁を記録した2005年シーズンだった。大谷が日本人メジャーリーガー史上初の快挙を達成するのか、気は早いが楽しみでならない。

構成●THE DIGEST編集部

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