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前田健太が今季日本人初の白星!6回2失点6Kの粘投に地元紙の評価は”及第点”「しっかり6イニングを投げぬいた」

THE DIGEST編集部

2021.04.08

味方の好守にも助けられて前田は今季初勝利。地元紙からの評価は悪くなかった。(C)Getty Images

味方の好守にも助けられて前田は今季初勝利。地元紙からの評価は悪くなかった。(C)Getty Images

 嬉しい今季初勝利は、日本人投手今シーズン最初の白星となった。

 ミネソタ・ツインズの前田健太は現地時間4月7日、敵地で行なわれたデトロイト・タイガース戦に先発。一発を含む3本の長打、7安打を浴びたものの、6回で6三振を奪って2失点にとどめ、3対2でチームが勝利して自身にも初勝利がついた。

 メジャー通算150試合登板となった前田は2回、1死一塁の場面で話題のルーキー、アキール・バドゥーを迎える。デビュー戦で初打席初球先頭打者アーチ、2戦目で満塁弾、そして3試合目でサヨナラ打と波に乗りまくる難敵を、前田は3球で追い込む。しかし5球目、低めの球をうまくすくわれて先制の三塁打を許してしまう。

 味方が同点に戻した5回裏、今度はウィルソン・ラモスに勝ち越しとなる被弾。6回は打線が2点を加えて前田に勝ち投手の権利が回ってきたが、先頭にヒットを許すと、続くミゲル・カブレラにも二塁打を浴びて再び同点になるかと思われた。しかし、レフトからの返球を名手アンドレルトン・シモンズが完璧な中継プレーで一塁走者を本塁でアウト。エースの粘投に野手が応えた形だ。
 
 しかし、ヒットと四球で1死満塁と再びピンチを招き、6番が打ち上げた打球はライトが捕球。今度は犠牲フライで同点になるかに見えた。がまたも、ここでも完璧な送球で三塁走者がアウト。「野手に助けてもらった」と前田が称賛したビッグプレーが飛び出したツインズは、このまま1点差を逃げ切って試合を終えた。

 果たして、前田のこの日の投球を地元紙『スター・トリビューン』は「しっかり6イニングを投げぬいての今季初勝利となった」と報じ、「わずか1四球を与えたのみで6個の三振を奪った」と内容面にも及第点を与えている。

 ただし、その中で「数少ないミスがあった」として、失点した2つの場面でチェンジアップとカーブが甘くなったことを次戦以降の反省材料として指摘した。

 ダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)、菊池雄星(シアトル・マリナーズ)、有原航平(テキサス・レンジャーズ)と今季は5人の日本人先発投手がマウンドに上がっている中、前田が2戦目で白星を手にした。他の投手も前田に続けるか期待したい。

構成●THE DIGEST編集部
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